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「『不確実な人生を歩む覚悟』が身に染みた3か月間」

R.N
早稲田大学 商学部 ➝ SONY


理想の生き方を追求する日々

 大学2年生まで企画系学生団体の幹部として活動。引退後、就職活動に専念。キャリアプラン・ライフプランを考える中で、「早期退職」「旅行三昧」という自分の理想通りの人生を実現するのがいかに困難であるかを痛感。今後の金銭的な拘束を減らすためYoutubeや本で投資の理解に努めるも、テクニックを表面的になぞる様な学習に留まり苦労。悩んでいたところ、プロから投資エッセンスを学べるidentity academyの存在を知りエントリーした。エントリー当初の目的は投資エッセンスの理解だったが、レクチャーを受けるごとにそれ以上の学びを得ていった。

不確実性への不安によって貪欲になりきれない自分

 人生のはらむ不確実性を受け入れて生きる覚悟ができた。identity academyではプロによるマネーリテラシー・ビジネス素養の強化の他に、一学生、もしかすると社会人になっても到底会えないような成功者の価値観に触れる機会が数多くある。輝かしい成功を収めながら、飽くまでも普通の人間として生きる方々の価値観に絶えず触れる中で強く感じたのは「不確実性を受け入れながらも我儘に人生を実現する覚悟」だった。

 将来どうなるか分からない・正解が存在しないことに対して自分で考え、選択をし、着地点を決めなければならない。これは投資だけでなく人生にも通じることだと思う。シェイクスピアの言葉「人生は選択の連続である」から連想されるように、着地点を決めたところで腰を落ち着けている暇はない現代において、一度の決断ですっきりと完結させられない人生を受容しなければならない。私は、そのことを言葉では理解しながらも、根性論めいたものとして扱ってしまっていた。思考すればするほど見えてきてしまう不確実性に対する不安と、自分の願望に対してどこか貪欲になれない自分へのもどかしさで板挟みになっていた。

不確実性への不安を払拭するきっかけ 

 そんな私の無知さ・臆病さを払拭してくれたのは、レクチャーに次々と登壇する「成功者」の方々だった。私の中で「成功者」に対するイメージは、100%理性に基づいて意思決定を行う、不安や悩みをもろともしないタフな人々というものだった。しかし、実際にidentity academyでお会いした「成功者」の方々は、(聡明で尊敬する部分は多くあれど)普通の人となんら変わらなかった。むしろ、不安や悩みに人並みに苦しみながら、普通の人よりも感情・主観を大切にしているようだった。

 identity academy理事の居松さんのお言葉に「人生はrandom walkである」という言葉がある。どんな人間でも人生の不確実性からは逃げられないという事実を受け入れ、絶対的な成功を短絡的に求めるのではなく、成功の確率を上げるために客観的思考でリスクマネジメントを行う。また、器用に歩むだけの闇雲な人生にならないためにも、自分にとっての人生の成功や世界観を、感情に沿って素直に定義する。identity academyのレクチャーで出し惜しみなく自分の本分を語って下さった方々は「謙虚な客観」と「確固たる主観」のバランス感覚が非常に優れていたように思う。

将来への挑戦的なマインド

 IAを通して変わった点は、経済・金融・投資の見方と経済への興味である。IAでは、歴史から学ぶことの重要性、そして矛盾するようだが、誰かの意見ではなく現在の「事実」から未来を自分で推測することの重要性を学んだ。一方で、自分で未来の経済を推測することはもちろん、現在の事実を理解するための視点(例えば指標のプライオリティ)がまだまだ不足していることも痛感し、不足しているからこそ知りたいという興味が出てきたことは大きな変化である。投資や金融に対するイメージも、その成り立ちや仕組みを理解するほどに良くなっていった。確かに投機的な市場参加者がいる一方で、大事なのは長期的視点や事実に基づいた分析であり、最終的に「自分が最も価値があるものへの投資を行うための手段」という認識に変わった。

時間とともにIAが自分にもたらしてくれたもの

 人一倍人間味に溢れる方々が、自分の飾らない思いを強固な軸として置き、不確実性に対峙する日々で得た経験・哲学を理路整然と語る姿に、これまで息苦しく感じていた自分の人生のスタンスが自然としなやかなものに変化していくのを感じた。また、これまで自分から遠ざけてしまっていた困難な選択肢に対して、挑戦的な姿勢になっている自分を感じた。​

 投資やキャリア選択を含み「全てに答えはない」とするidentity academyでは、自分の答えを見つけることの重要性を実感した。また、レクチャーでは自分の目指す人生を実現する客観的思考(リスクマネジメント)と自分だけの答えを見つけるための主観的思考(デザイン思考)を教わった。想像を上回る冒険・発見・変化にもまれ、今後私のドライバーとなる思考・武器を手に入れた濃密な3か月間だった。

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