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「自分のキャリア観を見つめ直すきっかけ」

平河大斉
東京大学 経済学部 ➝ 米系戦略コンサルティングファーム


「VC業界で生き残るには?」という問いの答えを見つけるために参加

 普段私はVCのインターンで起業家との面談やビジネスDDの作業を手伝わせていただいています。そんな中、金融全体の中で「ベンチャー投資」の位置付けが気になったことが、identity academyに入ろうと思ったきっかけです。特にVC規模の巨大化やクロスオーバー投資の増加が国内外で散見される中、「どうすればVC業界で生き残れるのか?」という問いの答えを見つけたいと思っていました。そんな素朴な問いを立てて入ったidentity academyでは期待を大きく上回る学びがありました。

想定以上のハードスキルを学ぶ機会

 もちろん、各種アセットクラスのサイズ(東証一部の時価総額の総和vsマザーズの時価総額の総和の違いなどご存知ですか!?)や株式投資におけるポートフォリオ理論の運用など、投資におけるハードスキルやナレッジはたくさん吸収できました。ディスカッションや演習を中心に学ぶスタイルは、独学するよりも遥かに自分の理解度を高めたと思います。個人的に最も面白かったのが、GSで20年トレーディングをしていた森山さんの個別株購入の投資ストーリーを解説していただいたことです。どのファクトに注目し、今後株価が上がることを予想するのかをケース形式で説明していただき、株式投資独自の投資論点に触れることができ、とても楽しかったです。

新しいキャリア観の発見

 しかし、上記ハードスキルよりも学びが大きかったのは、ビジネスに対する姿勢でした。PEマネージャー、VCのGP、IPO済の起業家など、あらゆるトップティアキャリアの方々のキャリア観や日頃の考えを利害関係抜きに、何度も伺う機会がありました。そこで感じた彼らの共通点は、自分のビジネスに高すぎる程の熱量を持って全力投球し続けている姿勢でした。一歩踏み込んで、彼らの熱量の源泉を辿ると、皆「好きなこと」x「得意なこと」x「稼げること」x「社会的ニーズがあること」が一致している事業に取り組んでいました。ここで私が学んだ最大のポイントは、「好きなこと」「社会的ニーズがあること」に取り組めば、後から「得意なこと(ケイパビリティ)」「稼げること(報酬)」は付いてくることです。一方で、同年代でキャリア観について話すと「外資戦略コンサル→起業・バイアウト→VCのキャリアを歩みたい」などと、「得意なこと(ケイパビリティ)」「稼げること(報酬)」を優先した逆さまの基準で考える人が多い気がします。それを否定したいわけではないですが、Learn as you go, Earn as you go精神で突き進むからこそ得られるアップサイドがあることをidentity academyで学びました。

無意識のうちに形成されたキャリアの軸

 「どうすればVC業界で生き残れるのか?」という問いを持って入ったidentity academyでは、気付けば「どうすれば魅力的な人生を歩めるのか?」と言う問いに置き換わっていました。そしてその答えは、「自分自身が好きなことで、社会的ニーズがあることを見つけることだ」と22歳の私なりに腹落ちする答えを見つけられた気がします。3ヶ月間ありがとうございました!

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