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香りを創る -調香の種類-

香りの調香には様々な種類があり、人によって思い浮かぶモノは違うかもしれません。

多くの人は香水の調香を思い浮かべるのではと思います。
他には、アロマテラピーの調香であったり、お香の調香、フレイバーの調合などが挙がります。

それぞれ、調香についての考え方は様々です。

香水では、時間ごとに変化する香りを意識して香りを組み立てます。
最初に香るトップノート、次に香るミドルノート、最後に香るラストノートと香料の揮発性の速さを意識して3段階で香りを構成する考え方です。

アロマテラピーでは、効能を意識した調香です。
香水とは違い天然の香料のみを使い、それ程多くの香料を掛け合わせることは少ないです。
最近は香水の調香技術を取り入れた香り重視のもの多くなっています。

お香では、熱によって変化したあとの香りを意識して調香します。
沈香を引き立てる様に生薬を調合し調香して行きます。
最近では、白檀や精油など、沈香以外を引き立てる様に生薬を調合することも多くなっています。

フレーバーでは、食べ物の香りそのものを再現することを意識して調香します。
イメージの香りではなく、リンゴであれば具体的にリンゴそのモノの甘酸っぱい瑞々しい香りを写実的に再現します。

この様に考え方は様々ですが、調香をするにあたって基本的なことは、調香に使う香料の香りを1つ1つ覚えて行くということは変わりません。

近年ではガスクロ(GC-MS)なる機器を使って香りの成分分析を行い、その結果に沿って同じ香りを再現することも多いです。
ただ、これについてはイメージの香りやお香などの焚いたあとのに変化する香り、アロマテラピーの効能を意識した香りについては分析できません。
また、ガスクロでの分析結果にそって香料を調合しても、ガスクロでは香りの成分を100%分析できるわけではないので、本物との香りの差が生まれてしまいます。

調香するには嗅覚が重要で、始めて嗅ぐ香りは反応できない場合があります。
日々繰り返しその香りを嗅ぐことで徐々にうっすらした香りが細部まで認識できるようになります。

調香をはじめてみたい方は、先ずは作りたい香りの分野の香料単体の香りを覚えて行くことをオススメします。

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