知らないおじさんに1万円あげた話☆
どうやら、私は歩いているだけで何かとトラブルに巻き込まる。
良い出来事もあれば、悪い出来事もあるのだが、
今日は、そんな話をしようと思う。
夜、家へと帰る途中、
前方に赤い服を着た年配の方が見えた。
何事も無く通りすぎる筈だったが、
まさかの、声を掛けられてしまった。
話を聞くと、
どうやら、電車にスマホと財布を置いてきてしまったらしい。
徒歩で行ける所まで歩いていたようだ。
その人は千円だけ帰りの交通費で貸して欲しいと頼み込んできた。
自分は、とある事情から、
金よりも大事な物を追い求めるようになったので、
渡す事にした。
長く生きている事の辛さは想像を絶するし、
人生経験豊富な年配と話せる機会など滅多にないからだ。
それに、もし、騙すつもりなら千円は少なすぎると思った。
(もちろん、これがきっかけで面倒な事に巻き込まれる危険性もあったが)
こっそり、封筒にちょっと多めに入ってますとか言って、1万円入れておいた。
人生は次逢えるとは限らないからだ。
そして、その予感は的中する。
(無論、自分が勝手にやった事で、
相手からは千円以上要求されていない。)
駅まで見届けて別れ際、おじさんが言った。
「今度、お礼がしたいから、○日○時に、
また、この場所で会おう。
近くの韓国のおばちゃんがやってる美味しいコーヒー持ってくるよ」
来なかった☆
おじいさん、無事帰れましたでしょうか?
来れなかったのには、きっと、何か理由があるのでしょう。
俺は、別に金を返して欲しいとかは思ってないです。
金なんかより、俺は…
おじいさんにもう一度会って、また、話がしたいです。
そして、願わくば、韓国のコーヒーとやらを飲ませてくr(