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関心領域感想

関心領域を見ました。
https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/

ネタバレタグは一応付けましたが本当のところつけなくてもいいくらい薄い感想です。

映画としては全然わからなかった。物語なのかもわからなかったし、登場人物の名前も縁戚関係も何一つわからなかった。夫と妻がいて、子供が複数人、使用人がいるのはわかった。けど、画面に出てきている大人の女性が妻かどうかは数秒考えてから見ていたし、わからなかった。
TENETを見た時も、主人公の名前は自分が聞き逃したものだと勝手に思っていたし、日本人以外の人物に関する顔の把握や、登場人物それぞれについて整理する能力が本当に低いのだと思う。
とはいえ、登場人物それぞれキャラクターとしては分かりにくいし、物語感が凄く薄かった。そしてそれは意図的だったと思う。

見終わって抱いた感想としては、「何もわからなかった。。。」が最初の感想だった。人も覚えられないし、場面転換に対しての説明はないのが普通みたいだし。急に赤い絵になったり叫び声がしたりしていたので、不穏なのはすごくわかった。オープニングも凄く怖かった。けど、内容はいまいちよくわからなかった。
歴史を知っていたらもう少しわかったのかもしれない。

1日置いてから感想をひねり出してみると、「嫌なサウンドオブミュージック。。。」というものになった。全然違うんだけど、軍人の家で裕福で幸せな暮らしってとこが共通項だったから結びつけたんだと思う。
カヌーとかそういう暮らしでやっているアクティビティ部分や、パーティをする人間ってところくらいしか合ってないはずだから、自分の引き出しが少ないことが原因だと思う。

軍人たちの会議で、人をたくさん焼くために運んでくるような話はかなり悍ましかった。あなたたちが止めるべきじゃないんですか?って思った。とはいえ、メインで出てきていた家の父の人は、止められないから最後に吐いてるんだろうなと思った。

焼くための機構に対して、効率的ですって熱弁するシーン、本当に最悪だった。
最近は生成AIツール関連の問題で技術はピュア、使用する人間の問題、みたいな言説もみられるけど、技術を利用しツールを製造する側には倫理観は必要だと思う。
多分技術者と倫理観の関係については、オッペンハイマーを見た人たちのほうがホットだったとは思う。

アウシュビッツは楽園と言わせるのも凄いなって思った。毎日人があり得ない勢いで殺されている横で、それを紛らわすために植物で塀を覆ったりしているのに?って困惑した。絶対に情操教育に悪いと思う。
川から出ろって言われた子供たちが大人になったとき、「あれって死体の灰だったからあんな風に洗えって言ってきたんだって」って気づいたらショック受けると思う。まぁ、人に話す定番ネタにされちゃう可能性はあるけどその場合はなんかもう、国まるごと価値観が人権とは遠いものになってしまっているからその時はその時だ。

なんで子供が歯を持っているのかは、多分死体がたくさんあるからなのかなと思ったし、最後に兄弟間?で植物用の温室?に閉じ込めるのはホロコーストごっこをしているのかなって思ったけど、答え合わせがない。

本当にわからなかったんだよな。わかりやすい説明がないと私はわからない。よく、「ここまで描写したんだからわかるよね?」とゆだねるタイプの創作者さんがいるけど、全然わからないからいつも申し訳ないと思っている。成人まで映画を見るときに作者の意図を考えずに生きてきたし、成人してからもあまり考えようとする姿勢をとれていない。でも、人の感想や考察を見てからだとそれに影響された意見しか出せなくなるようにも思えて、だから先にここで書き散らした。とにかくわからなかった。



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