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「その男、ジョーカー」第一話のあらすじを考える

 どうも、松田悠士郎です。
 前回は若干脱線しましたが、今回から「その男、ジョーカー」の話に戻ります。

 これまで、主人公である私立探偵青天目譲の周辺を固める作業を行って来ましたが、いよいよ本編のストーリーに関わる作業に入ります。

 この企画は大分前から(それこそ「こぶし探偵ともちん」執筆時から)考えていましたが、その時点で最初に扱うエピソードも決めていました。そのエピソードとはズバリ、

『椿大悟と桃子の馴れ初め』

 です。
 椿大悟は既に紹介済の、『JOE 探偵事務所』の下にある『喫茶 カメリア』のマスターです。桃子は、『こぶし探偵ともちん』にレギュラーとして登場している、『喫茶 カメリア』のウェイトレスにして大悟の妻です。ちなみに、前回も書きましたが桃子のビジュアルイメージは嗣永桃子さん(元「Berryz工房」)です。
 桃子は、『こぶし探偵ともちん』の中で主人公の叶友也が時折話している通り、元アイドルです。これは当然、桃子のビジュアルイメージである嗣永さんから来ています。その桃子と、どちらかと言うと強面の部類に入る大悟が如何にして夫婦になったのか? は、『こぶし探偵ともちん』執筆中から考えていました。ただ、叶の話し方からすれば、叶は桃子のアイドル時代を目の当たりにはしていない訳で、つまりは叶が探偵稼業に飛び込む前に、ふたりは結婚した事になります。と言う事は、このエピソードは叶の師匠に当たる譲がひとりで探偵をやっていた頃の話にするべきだと考えました。

 実は、『こぶし探偵ともちん』の作中では桃子の年齢を明らかにしておらず、今もぼかしたままです。その点はこちらでも充分に活かすつもりでして、敢えて桃子の年齢は明示しません(もえのあずきさん的なアプローチです)。

 話を戻すと、大悟と桃子の出逢いをメインに据えるからには、桃子を主軸にして話を考えるべきでしょう。そして、言うまでもなく「その男、ジョーカー」は探偵が主人公の話。こうなると必然的に、譲が桃子を探す話を書く、と言う答が導き出されます。
 大まかに書くと、アイドル歌手として(決してメジャーではないが)活動していた桃子が突如として行方をくらまし、心配したマネジャーが譲に桃子の捜索を依頼する、と言う導入ができあがります。何故マネジャーが譲に依頼するのか、桃子は何故姿を消したのか、その辺りは取り敢えず置いといて、譲が桃子を探し、桃子が抱える問題を解決する過程で桃子と大悟が知り合い、最終的に結婚(そこまで行くかはともかく)と言う流れになるでしょう。

 以前に明言した通り、「その男、ジョーカー」は『こぶし探偵ともちん』の前日譚なので、このエピソードは両作の関連性を補完する役割を果たします。
 次回は、第一話に登場するゲストキャラクターについて考えます。

《続く》


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