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思い出を使う。味わう。

日々の生活の中で、気づいたら貯まっているものがあります。

旅行先で買ったキーホルダー、好きなキャラのクリアファイル、たまに行くお店のポイントなど・・・

欲しくて手に入れたけど、上手く使いこなせないものたち。

私にとっては、" 思い出 "もその1つでした。


「思い出をたくさん作りましょう!」

幼い頃からよく言われてきた気がします。

思い出の作り方は教わってきました。

たくさんの人に出会って、たくさんの思い出を作りました。

でも、思い出の使い方は教わりませんでした。

思い出ってどう使えばいいんだろう?

もちろん、友達と話しているときに、思い出を振り返ることはあります。

でも、1人で思い出と向き合うタイミングが、私にはわかりませんでした。


2020年、世界が大きく変わりました。

私の生活も変わりました。

私は、生活の変化に上手く適応できませんでした。

当たり前のようにできていたことができなくなった。

当たり前のように会っていた人たちに会えなくなった。

私の心が少しずつ壊れていきました。


あるとき、大学の学園祭で撮った写真を見つけ、こんなこともあったなぁと当時のことを振り返りました。

おかしなポーズで写っている自分に恥ずかしさを覚えながらも、少しずつ心が落ち着いていくのを感じました。


それから、今までのアルバムを見返すようになりました。

毎晩、楽しかった日々を思い出しながら、眠りにつきました。

思い出との向き合い方を知り、1つ1つの思い出を丁寧に味わっていく感覚でした。

楽しかった日々は、思い出となって私を支えてくれたのです。


思い出は、今の自分から未来の自分への贈り物だと思います。

日々の生活をより華やかなものにしてくれます。

充実していたり、忙しかったりすると、昔を振り返ることを忘れてしまいます。

でも、時には、不安や恐怖が自分を襲うことがあります。

そんなとき、私は貯めておいた思い出を味わおうと思います。

楽しかったことを思い出し、次への活力にしていきます。


未来のために思い出を貯めよう。

いつでも思い出を味わえるように。

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