井出進学塾の歴史教室 第2回 「『本能寺の変』は何年?」・・・覚えようとしなくても、自然と出てくるようになる方法。井出進学塾
こんにちは、井出進学塾です。
テストなどで、直接年号が問われることはめったにありません。
しかし、歴史の流れをおさえるために、年号が入っている方が望ましい状況も多々あります。
大学入試や高校入試に向けての歴史の勉強をするうえで、年号とどのように向き合っていけばよいか?
今回はそれを探るために、表題のテーマ「『本能寺(ほんのうじ)の変(へん)』は何年か?」をモチーフに考えていきます。
このブログを読めば、本能寺の変が何年かは自然と覚えられ、一生とまではいいませんが当分の間(少なくても学生さんにとっては受験まで)忘れることはないでしょう。
でも、今回はそれが主眼ではなく、あくまでも歴史そのものの効果的な勉強法についての記事です。
まず、第1回のおさらいです。
1200+400は1600なので、「関ヶ原(せきがはら)の戦い」は1600年でした。(なんと、斬新な説明でしょう…)
「関ヶ原の戦い」はちょうど1600年
ここをスタートとして考えていきましょう。
関ヶ原の戦いに勝利し、徳川家康(とくがわいえやす)が天下をおさめます。(3年後の1603年に、江戸幕府が成立します。)
時代は徳川家康を中心に動き始めました。
ここで・・・徳川家康が中心になった時代の前に、『豊臣秀吉(とよとみひでよし)』が中心の時代、さらにその前には『織田信長(おだのぶなが)』が中心の時代があったはずです(「信長→秀吉→家康」の順に天下統一事業が行われた、ということは前提とさせていただきます)。
ここで問題です。
問)この、「豊臣秀吉が中心の時代」と「織田信長が中心の時代」…それぞれ何年ずつあったでしょうか?
・・・どうでしょうか?あてずっぽうでもいいので、まず答えてみてください。たまに、よくわかっていない子が「100年」なんて答えたりしますけど、人間の寿命は考えてくださいね。「人生50年」といわれていた時代なので、50年ずつでも長いくらいです。
さて、いいでしょうか?正解をいいますよ。本当にあてずっぽうでいいので、自分で予想してから、答えをみるようにしてくださいね。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
正解は・・・「20年ずつ」・・・です。
いかがだったでしょうか?わりと長いという印象ですね。
話をもどして、20年ずつなので合わせて「40年」です。
関ヶ原の戦いの1600年からこの40年をひいてみましょう。
1600-40=1560です。1560年に何があったかというと・・・
1560年 「桶狭間(おけはざま)の戦い」です。
これは、信長のデビューといっていい戦いです。歴史の教科書の信長の記述も、だいたいここからはじまります。以後、時代は信長を中心に動き出します。
・・・ということで、1560年から1600年頃までの約40年間が信長と秀吉によって天下統一事業が進められた期間と考えるとよいでしょう。(なお、「安土桃山(あづちももやま)時代」という場合、信長が上洛した1568年から、とか室町幕府を滅ぼした1573年から、などいくつかの解釈があります。そういう(いくつか解釈がある)ものなので、やはりこの40年間を1つのタームと考えるのが効率的です。)
話を進めます。
では、信長と秀吉、本当にきっかり20年ずつだったのか?というと、さすがにそんなにうまくはまることはありません。
しかし、重要なめどになります。
今度は、秀吉を中心にみていきましょう。
1560年から1600年の期間で、後半の約20年が秀吉中心の時代とすると、1580年頃から1600年頃がそれにあたります。
1580年と1600年の、ちょうど中央は1590年ですが・・・
1590年 秀吉による天下統一がなされる
イメージ的には、秀吉は1590年までぐんぐん上がっていき、1590年をピークに落ちていく、そんなところでしょうか(そんな単純ではないでしょうけどね。まずは、大まかなところをおさえましょう。)
この1590年を境に、前後8年と考えればよいです。
1590年の8年後の1598年、秀吉は亡くなります。1600年の関ヶ原の戦いの2年前です。
・・・ということで、1590年の8年前・・・
1582年 本能寺の変 です。
信長が亡くなり、その後継者争いに勝利した秀吉が、その後の天下統一事業を進めていきます。
いかがだったでしょうか?
歴史(受験)は、何が大切な情報かを見極める情報処理能力が必要なので、難しい教科だと思います。
その情報処理能力を磨いていくつもりで、勉強に取り組んでいただければと思います。
以上です。
よかったらしたの「いいねボタン(ハートのマーク)」をクリックしてもらえると、うれしいです。
執筆:井出進学塾(富士宮教材開発) 代表 井出真歩
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?