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実子誘拐(Parental Abduction)

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実子誘拐とは、離婚や監護権の獲得、一方の親への復讐のために、一方の親に連絡をせずに、自分の子どもを自宅から連れ去ることです。実子誘拐は、子どもに悪影響を与える児童虐待、残された親…
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Custody X Change 実子誘拐と実子誘拐が監護権に与える影響

Custody X Change 実子誘拐と実子誘拐が監護権に与える影響

Custody X Changeは、「離婚や別居をした親や法律家の生活を少し楽にし、苦痛を軽減する」を目的に、親の養育計画と実践を支援するソフトウェアを提供している2003年に創業したアメリカの会社です。
こちらのサイトで「実子誘拐」を綺麗に纏めていたので、翻訳紹介します。

 実子誘拐は、一方の親がもう一方の親の監護権を侵害して、もう一方の親から子どもを引き離すことを言います。
 しばしば監護権

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Custody X Change 子どもの監護権を失う7つの経路:ママとパパ

Custody X Change 子どもの監護権を失う7つの経路:ママとパパ

Custody X Changeは、「離婚や別居をした親や法律家の生活を少し楽にし、苦痛を軽減する」を目的に、親の養育計画と実践を支援するソフトウェアを提供しているアメリカの会社です。
こちらのサイトで「監護権喪失」を綺麗に纏めていたので、翻訳紹介します。

 母親が自分の子どもの監護権を失うことがあるのだろうか。親はよく不思議に思います。実は、母親も父親と同じように監護権を失う可能性があるのです

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親による実子誘拐に関する危険因子の早期発見

親による実子誘拐に関する危険因子の早期発見

この記事はアメリカ司法省が2001年に発効した「Early Identification of Risk Factors for Parental Abduction」の翻訳です。アメリカでは監護権に関する法律は州によって異なりますが、自分の子どもを誘拐する行為は、全ての州で犯罪となります。実子誘拐が子どもや誘拐された親のメンタルに多大な影響を与えることが判明したため、現在では実子誘拐をドメスティ

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親による子どもの誘拐に対する刑事司法制度の対応

親による子どもの誘拐に対する刑事司法制度の対応

子どもの連れ去りが児童虐待の一形態であることは広く認知されており、連れ去り先が国外であろうと国内であろうと、虐待であることに変わりはありません。アメリカでは、1960年代後半から1970年代に今の日本と同様の事態が発生しましたが、連れ去りは児童虐待であるとの観点から、刑事事件として法整備を進めてきました。そこで、その知見を活かせるように、その取組みを纏めたアメリカ司法省の「The Criminal

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家族による子どもの拉致という犯罪  ~子どもと親の視点から~

家族による子どもの拉致という犯罪 ~子どもと親の視点から~

アメリカ司法省 司法計画室・少年司法および非行防止室

この記事はアメリカ司法省が2010年に纏めた「The Crime of Family Abduction: A Child's and Parent's Perspective」というレポートを翻訳したものです。

アメリカ司法省
司法計画室
ワシントンDC 20531
北西7番通り810

エリック・H・ホルダーJr.
米国司法長官

ロー

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ドメスティックバイオレンス

ドメスティックバイオレンス

アメリカでは全州で親による子どもの拉致は刑法上の罪に問われます。この資料はイリノイ州のシカゴ警察「Domestic Violence」を翻訳したものです。※アメリカにおける子どもの拉致に関する概要は、法務省の「各国の離婚後の親権制度に関する調査研究業務報告書」(平成26年12月)の116頁をご参照下さい。

ドメスティックバイオレンス
シカゴ警察
シカゴのドメスティックバイオレンス 2009年12

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子どもの監護事件における親による拉致の悪影響

子どもの監護事件における親による拉致の悪影響

ワシントン州裁判所事務局が発行しているチラシ「HARMFUL EFFECTS
OF PARENTAL ABDUCTION IN CHILD CUSTODY CASES」を翻訳、公開致します。

 この重要な情報は、高等裁判所が、離婚、別居、育児計画アクションに関与する両親のために提供するものです。
                 ワシントン州裁判所 裁判所事務局

無料の法的支援
  ・家族、

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親による子どもの拉致:文献のレビュー

親による子どもの拉致:文献のレビュー

本稿はアメリカ司法省が2001年に発効したレポート「Parental Abduction: A Review of the Literature」(NCJ 190074)の翻訳です。
親による子どもの拉致
文献のレビュー
ジャネット・キアンコーン

はじめに
 この文献レビューは、「少年司法および非行防止局」(OJJDP)公報「親による子どもの拉致に対する刑事司法制度の対応」(NCJ 18616

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