見出し画像

#022:KL♡Scents of Memento/魅惑の香水作り

言いふらして回りたいぐらい素敵な体験だったので、シェア!


Scents of Memento:お店の名前に魅かれて

私は元々香水が大好きで、身体は1つなのに10本以上の香水を持っています。
最近、Googleマップでカフェを検索していたときに、興味深いお店の名前を見つけました。その名も【Scents of Memento (思い出の香り)】。これだけで私はもう興味津々。早速お店のセンスのいいサイトをチェックしてみると、なんと香水作りのワークショップが行われていることを発見しました。

ある日、近所のカフェに行くついでに、Scents of Mementoを訪れてみました。店内に足を踏み入れると、とても素敵な雰囲気が広がっていて、オーナーが暖かく迎えてくれました。そのとき、ちょうど四人の若い女性がワークショップに参加していたのですが、彼女たちの笑顔や楽しそうな様子がとても印象的でした。
オーナーに、「興味はとてもあるが英語が得意でない」と伝えると、簡単な日本語がわかること、それに加えて、中華系なので漢字も理解できるとのことで、とても心強く感じました。オーナーは終始笑顔で「心配せずに参加して欲しい」と親切に語りかけてくれ、私の不安も一気に解消されました。
この素敵な出会いから、香水作りのワークショップに参加することを決意しました。

その経験を通して、香水の奥深さや自分だけの香りを見つける楽しさを知り、これを皆さんにも体験してもらえたと思っています。

香水づくりの流れ

まず、ワークショップはオンラインから申し込むことができます。
日時を指定すれば簡単に申し込むことができ、体験の所要時間は1時間30分で、参加費はRM 188です。支払いは申込時にカード決済が可能で、その他の決済方法についてはサイトのChatやWhatsAppで確認してください。

体験のステップは以下でした:

  1. ガイダンス:

    • 香水について、濃度によって名前が変わること、トップノート〜ラストノートへの時間と共に香りが変わることなどを習います。

  2. シートの記入:

    • 手渡されたシートに必要事項を記入します。

  3. 香りのエッセンスのブレンド:

    • シートをチェックしたオーナーが用意してくれる6種類の香りのエッセンスをムエットに移してブレンドを確かめます。この際、香りの入れ替えが可能です。

  4. 1st Drops:

    • 香りが決まったら、指定の必要滴数をビーカーに集めます。

  5. Final Drops:

    • 混ぜた香りが気に入れば、更に必要な滴数をビーカーに追加します。

  6. アルコールの追加と混合:

    • Final Dropsのビーカーにアルコールを入れ、更に混ぜます。

  7. 番号と名前の考案:

    • オーナーがボトル詰めする間に、作った香りに与える番号(ラッキーナンバーを提案されました)と名前を考え、シートに記入します。

  8. ラベルの作成とボトル詰め:

    • 先ほどの番号と香水の名前、そしてご自身の名前をラベルにしてボトルに添付。オーナー自らがカッコイイ箱に詰めてくださり、これで完成です。

これらのステップを経て、自分だけの香水が完成します。
参加者は手ぶらで気軽に楽しむことができます!

香りの選び方/オーナーの素晴らしい選香センス!

まずは最初に渡されたシート(私たち向けに日本語に翻訳してくださっている行き届いた親切!)に自分のパーソナリティや好きな果物、好きな香水、好きな音楽などを書きます。更に私は普段使っている香水を3本持参したのですが、こちらも好きな系統を伝えるのに有効でした。

実は香りを選ぶ際、最初は自分で6本選ぶのかと思っていましたが、実際にはオーナーがキッカケとなる6本を選んでくれる仕組みでした(そもそも100本の中から素人では選べませんよね!)。
結局、私は1本、友人は2本、もう一人はオーナーの選んだ香りのままでOKを出すことができました。香りに関する知識だけでなく、簡単な質問から人の印象や好みを探るスキルや経験はさすがプロ。

また、私とオーナーはたまたま同じ双子座で、気まぐれで好奇心旺盛、両極端な好みがあることを共感していたら、それらを参考にしてくださったり、牡牛座の友人にはよりフルーティーでグルマンな雰囲気を、外見がウサギのように可愛い獅子座の友人には見た目に騙されない芯の強さのようなものが現れていたなぁと改めて感じます。色々な情報から、参加者それぞれの個性に合わせたアプローチが素晴らしいと思いました。

私の作業テーブル。右側の扇状のムエットを鼻の前でゆらゆらしてバランスを見ます。
香りがわからなくなったら、自分の肌を嗅いでリセット。

さて、私の香水について、少しだけ語らせてくださいw

私がブレンドして完成させた香水は、以下の香りで構成されています: コリアンダー、ラベンダー、ローズ、アニスシード、サイプレス、サンダルウッド。
最初はディプティックのフィロシコス(いちじくの香り)に似た、青くて爽やかに甘いバンブーが含まれていました。大好きな香りではあるのですが、印象がそれに傾きすぎてしまうこと、また全体が軽すぎる印象を受けることをオーナーに伝えると、すぐにサンダルウッドを追加してくれました。
改めてまずは7つの香りで試してみたところ、やはり全体が混乱するためバンブーを抜くことにしました。すると、スパイシーでありつつも色気を感じる素敵な香りに仕上がりました。持参した3つの香水から、オーナーが私の性格と好みを見事に引き出してくれたように感じました。

また、香水のネーミングについてはとてもとても悩みました。
スパイシーなところから「シノワズリな雰囲気」、落ち着いた香りの中の刺激が「暗い夜道の街灯がスポットライトのように照らす情景」、しっとりした全体に「黒髪をアップにした中年の女性の首筋から香るようなイメージ」が広がりました。友人たちはそれぞれサクッと名前を決めていましたが、最終的に、かつて読んだ源氏物語の六条の御息所に思いを馳せて“rokujo”と名付けました。

友人たちと参加して正解だった件。

香水初心者の友人も、現在はミスディオールにハマっている友人も香水作りは初めてでしたが、オーナーの指導のもと自分の好みや個性を反映させた香りを見つけることができ、非常に素晴らしい時間を過ごしました。
一人での作業も良いですが、私は友人と一緒に参加したことで、お互いそれぞれのまったく異なる香りが誕生していく様子を見ることができ、作業時間の1.5時間が3倍になったような、贅沢で楽しい体験でした。
香水作りを通じて、お互いの好みや個性がより深く知ることもできたので、これからも共有できる特別な思い出ができたように思います。

友人はもちろん、恋人同士や家族で参加しても楽しいと思う。

香水づくりの体験は、期待以上の素晴らしいものでした。
初めての参加でしたが、オーナーの温かい歓迎と丁寧な案内に感動しましたし、香りの選定では、自分の好みや個性に合ったアドバイスをいただけて、思い出深い時間となりました。
特に、オーナーのセンスとプロフェッショナリズムには圧倒されましたし、作った香りは私自身のものとして愛おしく、この体験を通じて香水への新たな理解が広がったように思います。
お店の雰囲気も素晴らしく、私は季節ごとに新しい香りを求めて参加したいと考えています。

お互いを知る体験としても、オーダーメイドな香水作り。
是非おすすめです!


もちろん、オーナーの作った香水も用意があります!
ワークショップの後にこれらを嗅ぐと、いかに香りが整っているかがわかるから不思議。
香水と同じ香りのキャンドルも。
店内のディスプレイやネオンもカッコイイ!

Scents of Memento
Jalan Sultan Azlan Shah, Jalan Ipoh, Kuala Lumpur, Federal Territory of Kuala Lumpur, Malaysia
連絡先:scentsofmemento@gmail.com
 
URL:https://www.scentsofmemento.com


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?