真空体験=暗闇ダンス

2021.04.26 pm9:00
思いつきで、部屋をまっ暗闇にして、ひとり踊りはじめた私。

おもいきり腕を突き動かしても、皮膚の色すら見えない暗闇の中は、
肉体を失ったのと同じ「自由の極致」です。

他者からだけでなく、自分にすら見えない存在になると、気分は天下無敵でした。

もとめていた自由は、肉体を持っているうちは得られないと悟りました。


そして、これは真空 (宇宙) を体験しているのではないかと思ったのです。

①真っ暗闇で視覚がゼロになると、
自分の位置が特定できない。


②位置が特定できないと、距離もなくなる。
→→→空間は無限になり、自分というものがどこまでも拡がっていく。


③距離がなくなると、時間も意味がなくなる。
( 距離=時間×スピード )
→→→無限、永遠。


④無限の空間と永遠の中に、「意識だけの状態」におかれる。
→→→存在が不確かになる。


⑤存在が不確かなとき、
そばで声が聞こえても、そのささやきが他者なのか、
「自分の意識」なのかを区別できない。
→→→他者も自分もない、みなひとつだ。


♠ここで疑問が出てきました。
・認識できる自分とは何か。
・意識とは何か。



私が体験した暗黒での、視覚も、距離も、時間もない空間では、
「自分の意識」が、本当に自分固有のものか次第にあやふやになっていったのです。

私の「意識」とは、いったいどこから生まれるのか、
本当にここに在るのか心許ないのです。



⑥自分は、小刻みに沢山いる。
遺伝子の二重らせんの溝のように、幾重にも「層」があって、
下を見れば、僻みや嫉妬の自分。
もっと下には、目をそむけたくなるほど恐ろしい、
人殺しのような自分もいる。

上を見れば今より高い精神を持った自分がいる。
下も上も容易にスライドできる中、
この瞬間、自分がどこにいるか見て取れた。

他者も、この階層を自由自在に移り変わっているとしたら、
みんな同等で優劣もなく、
性格が悪いとか、心が貧しいとか、
悪口、批判は意味がないのでした。
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夫にこの話をしたら、終始ほほえみながら、
「なに言ってるんだか解らないよ」
を繰り返すのでした。

ところが、子どもに話すと、
充分想像できるようでした。

柔軟性を示す子どもと、
女の内面の話なんか聞く耳もたない男の違いでしょうか(笑)
さあ、さあ、さあ。

「なんで僕にそんな話するの?」

私を「理解」してもらえるようにしていきたくて。

私がいた未来、24世紀25世紀の頃は、人に対する「理解」は、
現代のような浅いものではなかった。

過去世と、過去世でのトラウマと、今回の転生の目的も含めて「理解」していた。

そうした深い理解は、相手からも得られていて、今生とは大違いで、私はとても楽だった。

だから、今世でも早くそうなってほしいと、つい思ってしまうのです。


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