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「自分にできたこと。」

こんにちは。
ICUFCの25代キャプテンを務めさせてもらいました、平山海翔です。

部活を引退して時間が経てば経つほど、よく週の5、6日サッカーしてたな、って感じることが増えてきました。特に幹部代になってからの1年間は、今までのICUFCで過ごした2年間に比べて長く感じたし、正直大変なこともたくさんありました。このブログを通してICUFCで過ごした3年間を振り返りながら、自分の思っていたことや感謝の気持ちを伝えさせてください。

入学して2週間ほどが経った頃、ICUFCの練習に体験参加しました。正直他の部活とかサークルに興味はなくて、先輩とか監督とか、環境の面でフィットできそうかだけ確認したくて行きました。実際に参加すると、半年以上練習してなかったのもあってプレースピードの速さについていくことが精一杯だったことを覚えてます。でもそれ以上に、練習前後の雰囲気とか、プレー中とそれ以外の切り替えとか、いわゆるICUFCの文化に一番驚かされたのを覚えています。誰が何年生の先輩なのかわからないくらい誰もが楽しそうに話しているし、でもサッカーになると全員が必死に取り組む、そんな環境でサッカーを続けられるなんて幸せだなと感じました。
入部してからも衝撃的なことはたくさん経験しました。特に、「振る舞い」ということばがピッチ内外で10秒に一度は聞こえてくる。最初は何のことかわからなかったけど、簡単にまとめると誰かのために何かをする。チームとして戦っていくうえで、みんなが互いのために何かをする、それを全員ができれば強いチームでいられる。自分はそんな解釈をして日々の活動に取り組むことにしました。
あと、前監督のカンタくんが「何のためにサッカーをやっているのか」ということを常に考えさせてくれました。自分たちのレベルなんて正直試合に勝とうが負けようが将来的にプロへの道につながるわけでもないし、大学生という時間を部活動に費やして何の意味があるのか。答えは人それぞれだと思います。でも、今までそんなこと考えたことなかった。10数年間もサッカーをしていた中で、プロじゃなかったら何のためにサッカーしてるんだろうなんてちゃんと考えたことなかった。カンタくんが創ってくれた文化を次の代に上手く引き継げたかはわからないけど、これからもICUFCに関わっていく人たちには自分が何のためにICUFCでサッカーをしているのか、是非考えながら過ごしていってください。

そんな1年目はリーグ昇格も味わわせてもらいました。今でもICUFCでの一番の思い出を聞かれたら、そのシーズンの最終戦。って答えます。昇格がかかった大雨のナイター戦、極寒の中最後のホイッスル(笑)が鳴ったときの感動、忘れません。実際何があったかを書いたら長くなるから書かないけど、努力が結果につながるってこういうことなんだな、って心の底から思えた瞬間でした。
2年目は昇格が決まって、次のシーズンもどんなことが待っているのか楽しみにしていた矢先に監督が退任、新しい監督を迎えての準備期間から始まりました。昇格したシーズンに新監督なんて、何を期待していいのかわからなかったけど、自分がやることは変わらなかった。思っていたような結果は出せなかったけど、色んな学びがあったシーズンであることは間違いなかったです。振る舞いに加えて自責の精神、熱狂をつくるサッカー。新しい視点で部活動に取り組むことができました。

そして始まった幹部代。11月頃に新体制として始動する前からかなりの不安を持っていました。前シーズンのレギュラーメンバーがごっそりいなくなるし、チームのムードメーカー的存在もごっそりいなくなるし、シーズンを戦いきれるのか心配でした。そして実際に新体制として始動して、数週間後に迫っている初の公式戦に向けての準備を開始。そもそもの部員数が少ないことに加えて怪我人も続出。練習中のミニゲームの人数も多くて6対6。雰囲気はなんとかみんなが頑張ってくれてたから悪くなかったけど、練習の質から言ったら正直絶望的。そんな中臨んだ東京カップの相手は格上の朝鮮大。控えメンバーも怪我人とサッカー初心者しかいない状況で90分間戦い、結果だけ見たら悲惨な試合だったけど意外と期待感も得られた試合でした。それからも人数をできるだけ揃えるために授業と時間が被らない朝練を極寒の中続け、徐々に練習に参加してくれる27も増えていき、シーズン開幕に向けて準備を進めていきました。25、26のみんな、あの時期は辛いことも多かったけどよくついてきてくれました。
最初にキャプテンを“務めさせてもらいました”と言いましたが、これは幹部代として過ごした1年間を思い返した時に、チームのみんなに助けられながら過ごした1年だったなって思ったからです。プレー面でいえば上手い選手じゃなかったし、要求の声も十分に出してなかったし、怪我ばっかしてるし。運営面でも、他の幹部の3人に書類作成や日程調整などを任せっきりなところが多々ありました。そんな環境でも練習中声を出し続ける選手、常にチームのことを考えて動いてくれるマネージャー、そんな恵まれた仲間がいたからこそチームとして成り立った1年間だったと感じてます。先が暗いように見えても、チームの雰囲気だけは悪くならなかったし、27も有望な選手・マネージャーばかりで、誰かが入部する度に気持ちが楽になりました。
最大の後悔があるとするならば、組織作りの面でもっと過ごしやすく強いチームの環境を整えられなかったことです。コーチ陣、部員問題でいっぱいいっぱいになって組織のことをもっと考えられなかった。自分のキャパに限界を感じたし、今になって後悔しても遅いことは承知の上で書かせてもらうけど、もっと強いチームとして試合にもっと勝ててたらもっと楽しい1年だったかなと思います。
こんな奴がキャプテンとしてチームを引っ張っていくべきだったのかわからないけど、25の代らしい色を出してICUFCの歴史の1ページを埋められたのかなと思います。ICUらしいといえばICUらしい雰囲気だったし、すごくいい経験をさせてもらったことは間違いありません。部員の誰もが自分の色を伸び伸びと発揮する場は提供できたかなと、1年を振り返ってそんなことを思ったりしてます。

引退もしたし、自分のサッカー人生にはここで一旦終止符を打とうと思います。ICUFCだけじゃなくて、今までサッカーを通して知り合った人に感謝しています。名古屋でも栃木でもシアトルでもサッカーを通して色んな人に出会い、色んな人にお世話になりました。そして家族へ。このブログを読んでるかわからないけど、いつもことばにして伝えるのが恥ずかしかったり自分の変なプライドが邪魔したりで言えてないけど、ここまで僕のわがままに付き合ってくれてありがとう。小さい頃から形から入るのが好きだったから必要以上に高いスパイクを欲しがったり、土のグラウンドでサッカーしたくないっていう理由で部活を嫌がるからクラブに入れてくれたり、車で練習の送り迎えとか試合の観戦とか、時間とお金を僕のために費やしてくれてありがとう。これからはつばさのしたいことをもっとやらしてあげてください。大学の学費とかはまだお願いします。

25のみんなへ。一言でいうと、みんなと同期でよかったです。25代は、人数は決して多くはなかったけど、個性豊かで自由人が多いです。サッカーの面で言っても決して上手い選手が多かったり、試合にコンスタントに関わる選手も多いわけじゃなかったです。でも、部活のことになれば誰もが真剣に取り組んで、遊ぶときは遊んで、オン・オフがしっかりできる代でした(まなみとゆりの以外?)。ゆうきのことがあったときも面倒くさかったであろうミーティングも参加して意見だしたり、ゆうき自身もチームのことを一番に考えて行動してたり、25みんなで作りあげた1年間、本当に楽しかったです。幹部の3人には、自分が支える側であるべきなのに感謝しきれないほど支えてもらった自覚があります。大変な時期に仕事増やしたりと本当に迷惑かけました。幹部として自分の身を削ってでもチームのために裏で動いてるみんな、かっこよかったです。ありがとう。

最後に、これからICUFCを引っ張っていく26、27のみんなへ。25の代は幹部もほとんどハイ生だったし、ピッチでもビシッとチームをまとめて引っ張っていく選手が少なかったです。そんな中でも、上に書いたように、一人一人がチームのためにできることを考えて行動してくれてたから25代のICUFCは成り立ちました。26代では部の雰囲気とかガラッと変わるだろうけど、全員がチームのために自分ができることをしていく姿勢は変わらないと思います。自分でいうのもなんですが、良くも悪くもトップがこんな人たちの組織だったから、みんなの“考動力”もこの1年ですごく成長したと信じてます。
シーズンが始まるまで、特に組織作りの部分で大変なことがたくさんあると思います。そんなときは、先輩に頼ってください。って言いたいところですが、頼らないでください。アドバイスを聞く程度ならいいけど、先輩たちに頼り過ぎないでください。自分たちの中で話し合って、チームのためのベストな選択肢を自分たちなりに導き出してください。自分の考えを共有しつつ、ときには他の人の意見にもちゃんと耳を傾けてください。シーズンが始まる前にしかできないことだから、たくさんぶつかり合って、改善して、いい形で新入生を向かい入れられるように、シーズン開幕を迎えられるように準備をしてください。
僕みたいな人間が偉そうにしてごめんなさい。でも、組織を運営していくうえで大事なことだと思うので書かせてもらいました。ここさえできれば、みんなの代は25代よりも戦力も整ってるし天井も高いから、去年よりもっと勝てるし、楽しい1年を過ごせると思います。期待してます。

文章がぐちゃぐちゃですみません。書きながら自分でも何を書いているのかわからなくなってしまいました。とりあえず、みなさんお元気で。学校で見かけたら声かけてください。ご飯とかも誘ってください。腰治ったら一緒にサッカーもしましょう。

平山海翔

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