見出し画像

5/21にいがたヘルスケアアカデミー2022キックオフフォーラム開催報告Vol.2

「にいがたヘルスケアアカデミー2022」が6月より開講することに伴いキックオフイベントを5/21(土)にオンライン開催いたしました!

Vol.1に続く本記事では、
小林恵子氏、富山順子氏のショートセッションやコユルトメンバーによるライトニングトークの様子をお伝えします。(アーカイブ配信はこちら

■開催概要
日時:2022年5月21日(土) 14:00~16:15
実施形態:オンライン(ZOOM)
参加費:無料
主催:新潟県
運営:にいがたヘルスケアアカデミー運営事務局(株式会社BSNアイネット)

■イベントスケジュール


【ショートセッション①】
コロナ禍において、データの活用により地域保健活動はどう変わるか

佐久大学看護学部 教授・大学院看護学研究科 研究科長 小林 恵子氏
<学位>
博士(看護学):日本赤十字看護大学大学院
<職歴>
新潟県保健師(保健所、県庁、保健師教育機関)
新潟県立看護大学
新潟大学大学院保健学研究科
現職
佐久大学看護学部 教授・大学院看護学研究科 研究科長

小林氏のご講演では、保健師と研究者が協働した事例をもとに、どのようにデータを活用し、エビデンス性のある活動をしていくかについてお話いただきました。

■講演のポイント

<地域診断の必要性>
保健施策を展開するときには、情報収集→アセスメント→計画立案→実施→評価(改善)というPDCAサイクルで進めていき、その過程の中に地域診断を位置づけることができます。

<データの活用・分析で重要なこと>

調査の計画が完成した時点で結果はほぼ予測できます。道筋をたてて、どんな結果が出るのかを予測して計画を立てていきましょう。

小林氏からは、最後にコロナ禍での保健活動についてもお話いただきました。「コロナ禍でデジタル・オンライン技術が向上していきましたが、良質な根拠データがあることでより精緻で実践に役立つアプリ開発やオンライン活動のアイデアにつながっていきます。」という言葉でご講演を締めくくられました!


続いて、新潟県 福祉保健部 健康づくり支援課長 富山 順子氏のショートセッションの内容をご紹介します。

【ショートセッション②】
市町村と協働で取り組んだ地域課題解決のためのネットワークづくり

新潟県福祉保健部健康づくり支援課長 富山 順子氏

 新潟県公衆衛生看護学校卒業
 三条、長岡、柏崎、村上保健所、人事課健康管理室、
 医薬国保課等の勤務を経て
 令和3年度から現職(健康づくり支援課長)

富山氏からは、柏崎保健所時代に柏崎市・刈羽村と取り組んだ自殺対策の取り組み、村上保健所時代に取り組んだ地域医療体制づくりを中心にご講演いただきました。市町村保健師の方々と様々な課題に取り組んでいく中で、地域課題解決のためのネットワークづくりは地域の強みになると実感したそうです。

■講演のポイント

<地域課題解決のためのネットワークづくりの必要性>
地域の関係者で課題について考えたり、データ分析などの共同作業を行うことで連帯感が生まれ、目指す姿を共有できるため、その後の事業計画立案・施策化や連携した取り組みにつながります。
また、住民を含めた様々な立場の人の視点により、気づかなかった健康課題を発掘したり課題解決のヒントにつながったりすることがあります。
そして、ネットワークの信頼関係が強くなることで、支援が必要な人に迅速に対応できます。
一緒に課題解決する仲間を作って、そのネットワークを地域の強みにしていってください。

小林氏、富山氏からは、これまでのご経験や実際に取り組まれた事例をもとに、データの活用や地域保健活動について分かりやすくご講演いただきました。今回のイベントの参加者には、保健師の方も多くいらっしゃいました。心に響く、興味深いお話だったと思います。
貴重なショートセッションをありがとうございました!!

続いて、にいがたヘルスケアアカデミーについて、運営事務局から説明いたしました。

にいがたヘルスケアアカデミーとは、新潟県のヘルスケアに課題意識を持つすべての方を対象に地域課題を自ら見つけ、解決できるスキルや知識を提供する人材育成コースです。ICT、地域密着、ヘルスケアをテーマとして、想いを同じくするアカデミー生と共に学び、実践し、手を取り合い、ヘルスケアを軸として課題解決に挑戦する場を提供しています。詳細はこちらの記事をお読みください。


最後のセッションは、「コユルト」のメンバーのライトニングトークです。

「コユルト」は新潟の医療課題を解決したい!という想いをもったメンバーで構成されているコミュニティです。にいがたヘルスケアアカデミーの現役生や卒業生など、県内外で約70名が在籍し(2022年5月現在)、情報共有や交流をしています。

今回は、昨年度のアカデミー生であるおふたりからライトニングトークをしていただきました!

【ライトニングトーク①】
  畔原 篤 さん

畔原さんからは、にいがたヘルスケアアカデミーに参加して3つのよかったことをテーマにお話していただきました。

1.視野、視点、視座
2.課題解決スキル習得
3.新潟の未来を考えられる仲間

「解決したい自分の課題がある」、「課題に対してのアプローチ」、「データの扱い方、分析方法を学びたい」、「仲間を作りたい」、そういった方たちに本当におすすめできる!という熱いメッセージもいただきました。

【ライトニングトーク②】
  竹井 みどり さん

竹井さんは、ご自身のバックグラウンドでのさまざまな課題を、ヘルスケアアカデミーに参加することで解決できないかと思い、参加を決意されました。アカデミーで学べたことなどをお話いただきました。

・アカデミーは様々な年代、職種の集まり。それぞれの職種や年代からの視点で課題解決への糸口やアイディアをいただけた
・学んでいく中で"Well-being"(肉体的・精神的・社会的)向上を目指して、様々な分野との横のつながりが必要と感じた

にいがたヘルスケアアカデミーに参加されたおふたりからは、仕事でもプライベートでも習得したスキルが活かされている!というお話がありました。
畔原さん、竹井さん、ありがとうございました!

最後に閉会の挨拶として、株式会社BSNアイネット 南雲 俊介 社長からお話をいただきました。「にいがたヘルスケアアカデミーにご参加していただく皆様のご活躍および新潟県の地域課題解決に向け尽力させていただきますことをお約束する」という力強いメッセージをいただき、盛況のうちにイベントは終了となりました。

イベントにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!!

にいがたヘルスケアアカデミー2022が6月11日から開講します!
詳細はこちらの記事をご覧ください。

これからのにいがたヘルスケアアカデミーを是非応援してください!皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。
アカデミーの様子は、当noteやTwitterにて発信していきます。お楽しみに🌼

*Twitter
コユルトはTwiterでもアカデミーの活動や関連情報、新潟のヘルスケア情報や潜在的な課題などを発信しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?