見出し画像

「人に寄り添った理学療法士が進む次のステージとは?」-コユルトスタッフかわむーさん&こだいらさんへインタビュー

本記事は、現在「にいがたヘルスケアアカデミー」と「コユルト」の企画・運営を務めるかわむーさんとこだいらさんへのインタビュー記事です!

理学療法士になったキッカケやにいがたヘルスケアアカデミーに関わることになった現在、そしてアカデミーの皆さんへのメッセージなどアカデミーを裏で支えるスタッフをご紹介します!


★スタッフ紹介

画像2

■河村 由実子(かわむら・ゆみこ)氏
(理学療法士、ライター)
広島県出身。2013年理学療法士免許取得後、亀田総合病院にて勤務。2017年から県立広島病院のICU専任理学療法士として勤務。FMラジオで医療系トークバラエティー番組「医どばた食堂」メインパーソナリティーを務める傍ら、取材・編集を自ら行うリハビリ系Webメディア「リハノワ」を運営。2020年春、ICUにおけるオンライン面会システムを構築。2020年夏、一級建築士とともに離島の空き家をバリアフリーリノベーションし宿屋を作るというプロジェクトを立ち上げる。2021年春より独立し、横浜を拠点に活動を開始。

小平さん

■小平 寛岳(こだいら・ひろたけ)氏
(理学療法士、コンサルタント)
長野県出身。新卒で上尾中央医科グループ八潮中央総合病院に入社。幅広い病期・疾患を対象としたリハビリテーション業務、ヘルスプロモーション活動等に従事。その後、訪問看護ステーションと整形外科に入社し、外来・地域医療における患者課題の解決に取り組む。大学院進学・中退を経て、株式会社メプラジャパンにてヘルステック領域の新規事業創出・海外展開支援に従事。現在はハイズ株式会社にて主に医療経営コンサルティング業務を行う。

■理学療法士としてのファーストキャリア

本日はよろしくお願い致します。河村さんは皆から、かわむーさんと呼ばれているそうですね。私たちも本日は、かわむーさんとお呼びしますね!

――お二人とも理学療法士として活躍されていましたが、理学療法士という職業を目指したキッカケは、何かあるんでしょうか?

こだいらさん:こう見えて小学生の頃から10年間くらいサッカーをやっていて、怪我をする機会が多くありました。その時、整形外科で出会った理学療法士の方が身体的な助言やスポーツできない事への精神的なケアをしてくださり、それが理学療法士を目指すキッカケとなりました。患者の悩み・苦しみに共感し、寄り添ってくださる姿勢が素晴らしいなと思いました。
かわむーさん:きっかけは二つ。どちらも悔しさですね。一つめは、中学時代に近所の親戚のお姉さんが難病患者で、ずっと大学病院に入院していました。どんどん歩けなくなって、結婚式の参加は厳しいと言われていたのですが、リハビリスタッフに寄り添われて、結婚式の顔合わせや写真撮影へも参加でき、お葬式でも一緒に作った折り紙を持ってきてくれて。自分は最後の方、恐怖で病院に近づけなかったのに、患者さんへ寄り添い切ったスタッフがいたのが強く印象に残っています。
二つめは、高校時代にスポーツで怪我をして初めて理学療法を受けたのですが、テーピングのやり方や自主練習を継続して出来なかったんです。そこで、リハビリを継続できる仕組みやモチベーションを維持する仕組みを変えたいと思い、点ではなく線で支えるリハビリが必要だなと感じました。

――かわむーさんは、理学療法士を取得後、なぜ亀田総合病院のICU分野(集中治療室)に進まれたのでしょうか?

かわむーさん:進んだキッカケは上司との出会いですね。もともと呼吸器のリハビリで有名な亀田総合病院に関心があり、さらに教育的な所に惹かれていました。その方は有名なスペシャリストでリーダーシップがあり、率先してスキルを確認されていたり、定期的に海外から先生を呼んでレクチャーをされたり、組織だって様々な事をされていました。

――そこで尊敬する上司との出会いがあったのですね。一方、こだいらさんは理学療法士として、どんなお仕事をされていたのですか?

こだいらさん:新卒で入った中規模の総合病院では幅広い病期・疾患領域を対象とした臨床業務とプラスで少しだけヘルスプロモーション活動をやっていました。例えば、市役所の方に対して他職種と連携して食事や運動の方法など健康維持に関わる指導をしていましたね。

――ありがとうございます。お二人が考える理学療法士として、期待されている役割を教えて下さい。

かわむーさん:ICUで勤務する中で、理学療法士はできる医療行為(点滴や処置など)が少ないので、自分には何が出来るんだろうって悩んだ時期がありました。でも、患者さんの人生をより豊かにするというのが、やっぱり自分のリハビリ職の仕事。例えば広島カープのラジオをいつも流して耳で楽しめるようにしたり、手首の固定を外して安全な範囲で字を書いて手を動かせるようにしたり、危険な状態にあってもその人らしさを追求して寄り添うのが自分の仕事だと思っています。

こだいらさん:
似ている部分で自己実現をサポートするのがひとつポイントかなと思っています。キャリアの中では、退院を控えこれから日常生活に戻って行かれる患者さんや日常生活に課題があり外来や訪問サービスを利用されている患者と関わる機会が多くありました。そうした方々に対しては、運動や生活に対して主体的な動機を引き出すような支援も必要でした。

――モチベーションを引き出すのは、お二人の人柄的に安心感があり、確かにお二人にお話しを聞いて頂きたくなります。患者さんとの関わり方で、一番大事にしている事があれば教えて下さい。

こだいらさん:主体性を否定しない、主体性を活かすところを意識していました。リハビリはやらされていると楽しくなくなってしまいます。急性期の時期は、本人の意欲に関わらず介入が必要なことも多くありますが、特にその後の時期はあくまでも本人がメインでそこに寄り添っていく立ち位置は意識していた部分ではあります。
かわむーさん:私も似ていて、理学療法士は医者や看護師よりも患者さんと長い時間一緒に居るので、しっかり向き合える。抱えている痛みやその病気の悩み、家族の不安を全部寄り添うというか抱き寄せるくらいの勢いで一緒にいる事を意識していましたね。


■現在のお仕事について

――強い思いを持たれていたお二人が、病院の現場をなぜ離れられた理由や現在どんなお仕事をされているのかをお聞かせください。

かわむーさん:大きく分けて二つあります。
一つめは、理学療法士になって5年目くらいの時から病院の現場で出来ることに限界があることを知りました。ICUという現場でのハイリスクアプローチは必要な一方で、ここにくるまでに打つ手はないものかと模索し始めました。色々と悩みながら行動している時に、たまたまラジオ局から声をかけていただき、地元のラジオ局で医療系のトークバラエティ番組を持つことになりました。そこでは、楽しい雰囲気で医療情報を学ぼう!といった感じで、例えばゲストに映画好きの医師を呼んで、映画の話からゾンビ映画の話、そこからコロナの感染とゾンビの感染は似ているというように、わかりやすく伝えて頂き、病院とは違う現場からアプローチする方法もあると気づきました。二つめは、リハビリのモチベーション維持への問題。入院中は退院という目標があるのですが、退院すると目標がなくなってしまい、モチベーションが維持できない方が多いです。そこで、リハビリを頑張っている仲間の声やリハビリに関する情報を記事にすることで励みにしてもらおうと「リハノワ」というウェブメディアを立ち上げました。そして、2021年春、リハノワの活動に本腰を入れるため臨床現場から離れ独立しました。

こだいらさん:実際に理学療法士になってしまうと、さらにチャレンジしたいと好奇心がふくらみました。理学療法士としての学びの延長線として大学院へ進学し、バイオメカ二クスや保健医療福祉領域のマクロな部分を学ぶ中で、徐々に理学療法士以外の立場から医療に関わることにも興味を持つようになりました。そこで、違う切り口から医療の良くする方法も沢山あると気づいて、メプラジャパンという会社に入社しました。そこでは、医療×テクノロジー×グローバルの視点からヘルスケア事業開発支援やリサーチを主に行いました。さらにそこでの経験から、ヘルスケアソリューションを現場に落とし込む時の難しさや本当に医療に必要なソリューションは何なのかを理解したいという思いが強くなり、現在はハイズで現場・経営・政策の各視点からの課題理解・解決に努めています。

――リハビリや取材を通す中で、心を開いてくれない方の懐に入っていくのは、どういうふうにされるのですか?

かわむーさん:取材に関しては、先にリサーチしてからいく事が多いので、その辺はあまり悩んだことは無いですね。患者さんは、勿論受け入れられない時はあります。そういう時はその人の立場に立って、とにかく時間をかける事ですね。選択肢の一つとしてのリハビリ、という事をしっかりと説明をします。それでも拒まれる方には、きちんとした対処を経て、最終的に無理強いはしないという選択もあると思っています。

こだいらさん:相手のマイルールに気を付けていました。人間踏み込まれると嫌な部分は誰しもありますよね。事前に情報を収集して、相手の“地雷”を踏まないようにしていました。また、先程かわむーさんが仰ったような傾聴の姿勢を意識しながら、何でリハビリをするのかの理由を説明ことや、目標を一緒に設定し伴走していくことを心がけました。そうは言っても、完全に性格が合わない人もいます。その場合はしょうがないと割り切り、担当を交代することの検討も必要だと考えていました。もちろん最善は尽くした上の話です。

――ありがとうございます。それぞれの思いがあって病院の現場から離れ垂れたのですね。現在お二人が、所属されているハイズ株式会社というのは、どんな会社ですか?

こだいらさん:個性が強いけど、調和していて、ちょうど良いチーム感がありますね。
かわむーさん:そうですね。自由度が高くて、個々の強みが存分に生かされる環境が整えられています。そして仲が良い。和気あいあいとしています。

■新潟でのお仕事とアカデミー生へのメッセージ

――お二人がにいがたヘルスケアアカデミーで担当して下さっている仕事とそのやりがいを教えて下さい。

かわむーさん:にいがたヘルスケアアカデミーでは、主に広報を担当しています。SNSのTwitterやnoteなどで、文字を通して魅力を伝えるという事に力を入れています。やりがいは、noteやTwitterを通して新潟の熱狂・取り組みが、一人でも多くの人に届いた時に感じますね。

こだいらさん:
アカデミーでは運営面で、資料作成などの裏方の事をしています。やりがいは、講義がスムーズに進むことや、アカデミーに参加することによって今まで交わらなかった方々がお互いに交流して、新たな気づきと出会う瞬間を間近で一緒に感じられることですね。

――ありがとうございます。今まで4か月新潟のコユルトメンバーを見ていて、他のコミュニティと比較してここは違う!と思う事はありますか?

かわむーさん:やる気熱意がすごいと思います。あと新潟特融なのか、すごく真面目で、前向きで、きっちりとされている印象を受けました。

こだいらさん:同じく真面目だなと思う所がありますね。あとは、お互い安心して意見を出し合っていて、フラットだけど相手の事は否定しない。コミュニティのガイドラインでもあるのですが、それがしっかり守られている。だからこそ、誰かが何かを言う事を阻害されていない感じがしますね。そこって当たり前のようで意外と難しいですし、素晴らしいことではないかなと思っています。

かわむーさん:確かにそうですね。色んな立場の人がいますけど、どなたも低姿勢で、雰囲気も良いですよね。

――最後になりますが、今後の新潟のヘルスケアに感じる可能性と次のヘルスケアビジネスコースへ走り出すアカデミー生へ向けて、メッセージをお願い致します。

こだいらさん:新潟への可能性は、コミュニティに入るような熱心な人が地域に居ることですね。また、佐渡のような新しい取り組みにも積極的なフォールドがあること。ひまわりネットなど、いろんな先進的な取り組みをされているので、すごく可能性を感じますね。
自分もまだ道半ばなのでアカデミーの皆さんもどんどん自分の枠を超えたチャレンジをして欲しいですし、自分もそれに追いつき追い越せで色んなチャレンジをしていきたいです。そういった所を支えていけるように頑張ります。

かわむーさん:全国で取材や仕事をする中で、同じように課題を抱えている地域は沢山ありました。是非そういった地域に先立って課題解決へと導く導線を作って頂きたいなと思います。そういった人材も新潟には居るのが可能性だと思っています。
皆さんの熱意やとりくむ姿勢、本当にいつも感動しています。このメンバーなら必ず新潟のヘルスケアをもっともっと盛り上げていけると思っています。これからも全力でサポートさせていただきます!

――終始笑顔でお話していただき、所属されているハイズ株式会社の仲の良さが伺えました。お二人の人柄や熱意で、今後の「にいがたヘルスケアアカデミー」も盛り上がっていきそうです。ありがとうございました。


にいがたヘルスケアアカデミーとは
受講生:新潟のヘルスケアをより良くしたい!と考えている県内外の方々
主催:ヘルスケアICT立県実現プロジェクト
運営:株式会社BSNアイネット・ハイズ株式会社
後援:新潟県
【にいがたヘルスケアアカデミー公式SNS】関連記事更新中!
 note「にいがたヘルスケアアカデミー」https://note.com/ictniigata
 Twitter「にいがたヘルスケアアカデミー」@niigata_ict



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?