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フリージアについて

こんにちは。ictmと申します。
私は、お庭に植えられているフリージアを見た事があります。
色合いと花の大きさにかわいらしさを感じました。

今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版春』
角川学芸出版、2018年
183頁以下184頁に載っている

「フリージア」という季語について
紹介いたします。

「南アフリカ原産のアヤメ科の多年草で、
春、細い葉の間から茎が花を連ねる。
色は、黄・白・紫など。
切花として好まれ、強い芳香をはなつ。」

次に「フリージア」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。

「書かぬ日の日記の上にフリージア」

神蔵器が作った句です。

今から句に対する私の推測を書きます。
全体として作者は、書かないと決めた日の

日記の上に花瓶を置き、
そこに鮮やかな色のフリージアを

入れている様子を描いたのではないかと思います。
「書かぬ日の日記」のフレーズに
私は、作者の意志と白という色を示す意図を感じました。
全体で見ると書かない日の日記の白と
フリージアの鮮やかな色との対比も

表されているのではないかと考えます。
語順によって、自身のいる空間の表現と

季語の強調をしている
作者の語彙力に驚きました。
日記に書かない日が出来た事を許したい気持ちを
フリージアの大きさや可憐さに
込めたと私は、思います。

最後に私が、「フリージア」という季語を
使って作った句を紹介いたします。

「散らかった色鉛筆とフリージア」

この句は、物がちらかった時に感じる寂しさ

とフリージアを合わせて作ったものです。
言葉をどのように扱うかを

考えていきたいと思います。