UbuntuのApache設定ファイル

こんにちは。ICTLINKの大野です。

今回はubuntuに関する内容になります。
Linuxでサーバーを触る際にOSはCentOSだったり、ubuntuでもWebサーバーはNginxを使ったりと今まで意外とubuntu＋Apacheの組み合わせがなかったのですが、最近、ubuntu＋Apacheで設定ファイルを触る機会があり、あれ？となったのでその仕組みを記載してみたいと思います。

まず、CentOSとubuntuの大きな違いですが、Apacheの設定ファイルやコマンドは、CentOSではhttpdですが、ubuntuではapache2となります。
ですので設定ファイルディレクトリは、CentOSは /etc/httpdとなり、ubuntuでは /etc/apache2となります。

ここからはubuntuの説明となります。
設定ファイルの本体は以下になります。
/etc/apache2/apache2.conf
このファイルには以下のような記載があります。

IncludeOptional mods-enabled/*.load
IncludeOptional mods-enabled/*.conf
IncludeOptional conf-enabled/*.conf
IncludeOptional sites-enabled/*.conf

この記載により、
-enabled内の.confや.loadファイルが全て読み込まれるようになっています。
Debian系では本体の設定ファイルはいじらないという方針のようです。

apache2ファルダには下記のファルダがあり、

前述したように、〇〇-enabledというフォルダ内にあるファイルが読み込ま
れるようになっているのですが、〇〇-enabledは全て〇〇-available内のファイルへのシンボリックリンクになっています。
複雑ですね、、、

そのため、実際の設定ファイルは〇〇-availableにあるということになります。

〇〇-available内に設定ファイルを作成して、設定を有効にする場合はシンボリックリンクを作成し、
無効にする場合はシンボリックリンクを削除することで設定を有効にしたり無効にしたりすることができます。
そのためのコマンドが下記になります。

例えば、
下記コマンドでconf-available内にtest.confを作成します。
# vi /etc/apache2/conf-available/test.conf

シンボリックリンクを作成する下記コマンドを実行します。
# a2enconf test

実行すると、
/etc/apache2/conf-enabled内にtest.conf
が作成されます。
このファイルは/etc/apache2/conf-available/test.confへのシンボリックリンクになっています。
これでtest.confが読み込まれるようになります。

設定を反映させるにはApacheを再起動してください。
# systemctl restart apache2

削除するには下記コマンドを実行します。
# a2disconf test

/etc/apache2/conf-enabled/test.confが削除されました。

では、お読みいただきありがとうございました！！