見出し画像

Google Jamboard事件

何とか船出

朝食べたもの2

chromebookが導入されて、いったい何からやればいいのか最初は先生方は同然だがICT支援員である自分も力不足で戸惑っていた。

とりあえず巷ではJamboardがいいらしいという噂を聞きつけ、本やYouTubeなどであらかた予習して授業に入っていった。

とりあえず、先生から、今日の朝は何を食べたか先生に付箋で報告してみようなんていう授業から始まったが、一年生はまずローマ字で文字が打てない。ということで、あらかじめ音声入力と手書き入力ができる設定で授業に取り組ませたが、最初は声が小さくて認識しなかったり、手書きも変に変換になったりとハプニング続出。それでも何とか入力できて子どもたちも少し満足気。低学年は何とかこれで収まった。

やっぱり起っちまった

朝食べたもの3

中学年もとりあえずJamboardをやってみようということで、ジャムボードで自分の好きなスポーツや趣味を付箋で伝え合おうという授業を行っていた時のこと。先生変なこと書いてるっていう子どもの声。画面をみるとすでにその付箋は消えている。削除の仕方をなんとなく習得したのだろう。あっという間に消えてしまった。しばらくするとまた子どもから、“ばか”って書いてるという声が。これもすぐ消える。先生や自分は生徒の支援をしているのでその場面を確認できなかった。ただ、生徒の声は確かに聞こえていた。

指導の違い

画像3

実はこうしたことは他のクラスでも起こっていた。この時、対応は二つのクラスで違っていた。一つのクラスは、そのバカっていう子どもの声が聞こえた時点ですぐに指導に入った。そして、子どもに、そうした行為が特定の人に向けたものでなくても、ふさわしい行為でなく、みんなが楽しく学ぶためにはどうしたらいいかきちんと話をした

しかし、もう一クラスは違っていた。確かに子どもの声は聞こえていたはずだが、先生はそのまま授業を続けてしまった。当然その後も同じようなことが起こった。そこで、ICT支援員なる自分は自問した。指導に入るべきか、でもここで入ってしまうと、子どもはどう反応するか。命に係わることなら、すぐにでも行動に出なくてはいけないが、もう少し様子を見よう。先生なんだから絶対指導に入るはず。でも、その期待はむなしく、書き込み、付箋の勝手な移動があった。もう、そのまま見過ごすことはできない。そこで、これが良かったかどうかは別問題として、子どもたちにこう言った。

ちょっとみんな、聞いて欲しいだけど、みんなの学習は全部コンピュータに記録されてるの知ってるかな。あとから先生に指導されんように、考えて書き込まんといかんよ。なんてあほな指導とは思ったが、とっさにこれしか出てこなかった。(情けない。)

が、先生は後に続いて、変な書き込みするんやったらもうタブレットはさせないぞっていう脅しで締めくくった。それはまずいだろう。他に指導方法はないんかいと思ったが、そこは抑えて。

ICT支援員はどうするか

画像4

学級によっては学級崩壊しているクラスに支援に行くこともあるだろう。ユーチューブばっかり見ている子どももいるかもしれない。でも、先生ではないICT支援員が、金八先生張りに(いつも時代だ)その場を収めたとしても、正直先生にとっては有難迷惑かもしれない。普段の自分の苦労も知らずに、いい格好して出ないでくれって思う場合だってある。

だから、基本的には全体への指導なんていうのはやはり控えた方がいいのかもしれない。できることといえば、そういう課題を持った子どものそばに行って、怒るんじゃなく、よし先生と一緒にこれやってみようって、授業に誘い込む、これも先生の経験がなければ難しいことかもしれないが。こういう子どもは人間関係をいったん崩すとなかなか修復は難しい。ましてはたまにしか来ない人間に説教されたらそっぽを向くだろう。日々のフォローができないわけだから。だから、ICT支援員はやっぱりそういう子どもに寄り添っていくこれが基本になってくるのかな。

次回はCanvaのグループを使った学習について情報を得たので、その方法をお伝えします。(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?