順位より大切なこと
Amazonって困ったものです。見ない方がいいとわかっていても、順位が気になったりレビューが気になったりします。
私の出版した本は、どうやら収まりどころが悪いらしくて「学校教育一般関連」という何でも突っ込まれそうなジャンルで順位が表示されます。出版した頃、一位と二位を争っていたのはこの二冊でした。
奈須先生は、まあ仕方ないですよ。だけど、何もオードリー・タンがここのジャンルじゃなくたっていいでしょうに。と思いながら、我書籍は30位近辺をうろついていたのですが、数日前、突然順位がバババッと上がりました。
「え、何? 何が起こったの?」
と不思議に思っている間に、本当に最大瞬間風速的ではあったのですが、上記2冊を追い抜かしてこのジャンルで2位まで駆け上がりました。
「フッフッフ、もはや奈須正裕もオードリー・タンも俺の敵ではない!」
と怪気炎を上げてジョッキをあけたのは言うまでもありません。そして、順調に順位が下がってから「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」と誰に謝るでもなく小さくなっていたのもご想像の通りです。
まあ、元々が大売れする本ではないので、そんなことを気にしていても仕方ないですよね。でも、順位をチェックしつつ読ませていただいたレビューには感動しました。
「そうなればいいな」と私も思いますし、読んだ方がそう感じてくださったことも嬉しいな、と感じました。ああ、そうか、書籍にするってこういうことなんだな、と。更にこんなレビューも。
これは感動しました。ここまでの激賞、なかなかいただけるものではないと思うのですよね。光栄というか何と言うか。でも、この方も素晴らしいですよね。教職を退いて3年目でも、まだ学ぶことを止めていない。「ICT×インクルーシブ教育」というニッチなところまで目を配って自らを高めようとされている。尊敬です。そんな方に褒めていただけたのはかなり自信になります。そして。
正直に言えば、私自身、今だって「子供に対してどう関わっていくべきか」を模索しています。でも、ICT×インクルーシブ教育を進める中で「これなんじゃないか」という手応えを掴みつつあるわけです。そのエッセンスを散りばめることは、本書を書く上での大きな目標の一つでした。それが実現できているのだとすれば、書いた甲斐があったな、と思います。
もし、私の書籍がきっかけになって「この子の困りごとにきちんと向き合おう」というように考えてくれる先生が一人でも出たら大満足です。それって順位なんかよりずっと大切なことだと思うのです。このレビューからは、その可能性を感じることができました。感謝の念に堪えません。
それにしても本当に「常に手元に置いて、何度も読み返」してくださるのでしょうか? ちょっと恥ずかしい気もしますが、すごく嬉しいです。あ、もし誤植があったらそれもお知らせください…。
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