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サーバーについて

サーバーについて話をすると、当社はサーバーレンタルを主ビジネスとしていますので、我田引水になるかもしれませんがご容赦ください。

サーバーはインターネットに接続したコンピュータです。情報をサーブするモノとしてサーバーと呼ばれます。長時間連続で稼働するのに適したコンピュータです。
当社でも2002年にデータセンターを南九州で初めて開設し、サーバーを設置してユーザに貸していました。
次第にクラウド化が普及し、当社も2014年にデータセンターを廃止し、クラウドに移行しました。
クラウドにすることでシステムは安定し、サーバーを最適な環境で提供しています。

さて、ホームページを作成して公開するには、このサーバーが必要です。サーバー会社と直接契約する場合もあれば、制作会社経由で借りる場合もあります。いずれにしても制作会社がサーバー会社を紹介することが多いようです。言い換えれば任せきりという場合が多いようです。

サーバー会社は多種多様でいろいろな会社があります。安かろう悪かろうが多いのも事実です。サーバー会社は1台のサーバーにユーザのシステムを割り付けます。これは共有サーバーと言い、最も多く利用されています。
共有サーバーは複数のシステムが同居していますので、1つのシステムが多量のアクセスを受けてしまうとほかのシステムにも影響が出ます。
1台のサーバーにいくつのユーザを割り付けるかがポイントとなります。また、契約時にどのようなユーザかを確認し、例えばアダルト的なサイトでないかとかを確認することも、サーバー会社としては重要です。

当社では1台の高性能のサーバーを最大10ユーザまでとしてレンタルしています。最近当社でリニューアルしたサイトのサーバーは1台のサーバー(性能も不明)に3倍から4倍のユーザシステムが入っていたようです。
そのユーザでは時々ホームページの表示が遅いとか、画面レイアウトが崩れるということがあったようです。

1台のサーバーとして利用できますが、物理的には1台のサーバーを分割して利用する技術があります。VPSと呼ぶシステムです。これは物理的な1台のサーバーと同じ性能を持っています。予算に余裕があれば、VPSサーバーを利用されることをお勧めします。

物理的なサーバーを1台利用する場合は、占有サーバーというサーバーになります。これは特殊な用途、高度な計算を行うとか、大量のアクセスがあるとかの場合に使用します。一般企業のホームページでは利用する必要はないと思われます。
最近だと、高性能サーバーにグラフィックス専用のプロセッサを搭載したものもあります。これは生成AIなどをサーバーで利用するニーズが出てきたようです。このグラフィックス専用のプロセッサはNVIDIAというメーカーのものが採用されています。最近この会社のCEOが来日し総理と面談、日本での生産等を約束してくれました。個人的にはビッグニュースと思っています。

一般企業のホームページは共有サーバーで十分と思われます。アクセスが多いとか、大量のデータを収録したい場合などはVPSがおすすめです。
ただ、この共有サーバーは安ければ月額数百円、高ければ数万円と幅があります。
我々業者側からすると月額数千円するサーバーがおすすめです。安くても性能はそこそこあるのですが、隣にだれが来るかわからない場合が多く、もし、同じサーバーにたくさんのシステムが入っていたり、アクセスの多いシステムが入っていたりすると稼働に懸念が出ます。
安いということは1台のサーバーを何ユーザで使うかという「数」に左右されます。当社の担当者の長年の経験からは10ユーザくらいが余裕があると考えています。

運用上の問題もあります。しっかりと保守や運用をしてもらえることは当然ですが、多くのサーバー会社は管理画面を自分で操作する必要があります。制作会社経由で利用している場合もサーバーについてそこまで詳しくない制作会社も多いようです。
この点はしっかりと認識されておくことをお勧めします。

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