見出し画像

物欲濃度

欲しいものには、濃度があると思うのです。
どれくらい欲しいかどうかの、熱量みたいなものが。

- - - - - - - - - - - - - - - - - -- - - - - - - - - - - - - -

※ここでは生活必需品等の必ずしもかかってくるお金は一旦置いておきます。
主に嗜好品だったりを買う時のお話です。

- - - - - - - - - - - - - - - - - -- - - - - - - - - - - - - -

買うかどうか一才の迷いがない時って、たまにありませんか?
もう、これを買うと決めてきた。
これを買うために仕事を頑張ってきた。
もはやそれは、私のために売られているのではないか、と思えるようなもの。
この感覚になった時は、ある意味とてもラクです。
買う時にあーだこーだ悩むことがありません。
考えるよりも先に、今の私に必要だ!と心が叫ぶのです。
その商品も、あなたの元へ行かせて!と訴えているようにすら思えてきます。
そしてその買い物は、ほとんどの確率で成功します。
長い間使い込んだり、様々な場面で自分の役に立ってくれたり、間違いなく買ってよかったと、後から思えるのです。

買うことを目標にして頑張ることもあれば、突然、運命的な出会いを果たすことも、多々あります。
去年の12月のことです。
なんとなく入った服屋さんで、目が合ってしまったもこもこのトップス。

なんだこれは?!
私の理想としている色、形、素材、デザイン、全てクリアしているではないか?!
しかも少し割引されている。よし!!

私はほぼ直感的な、運命的な何かに導かれるようにしてそのお洋服を購入しました。
結果として、その冬大変お世話になり、お値段以上の活躍をしてくれました。
人からも褒められるし、何より自分ウケが良く、着ているだけで嬉しい気持ちになるのでした。
ただの衝動買いではないか、と言われるかもしれませんが、私にとっては運命の出会いだったのです。

反対に、買う時に少し躊躇してしまうものもあります。
例えばちょっと良いバター。
いつもの安いバターを手に取るけれど、目線はちょっと良いバターの方へ向いています。
こういう時、私の中で、天使と悪魔がここぞとばかりに会話を始めます。

「だめよ、税金の支払いもあるんだから。そもそもあなたこれから仕事を辞める身でもあるのよ?小さな節約が大切ってこと、わかってるの?」
と、天使が言います。

「いつも頑張ってるんだからいいだろう!食べるものくらい好きに買わせてくれよ。いつものバターから少しグレードアップするくらいだろ?これで気分が上がるなら安いものさ!」
悪魔が言い返します。

そうして、身体の主である私が出した決断は、「買う」でした。
そこに並んでいたのは小岩井農場のバターで、私は食べたことがありませんでした。
盛岡に2年も住んでいたのに、小岩井農場には行かずじまい。
ならば青森に帰ってきた今、小岩井農場を少しでも味わってやろう、という気持ちになり、買うことにしました。(非常に美味しいバターでした)
散々迷った挙句、「買わない」日ももちろんあります。
今回は食べ物で悩みましたが、例えば化粧品、日用品もそうで、ちょっと多くお金を払えばグレードアップできるものって、考えてみるとたくさんあります。
そういうものって、物欲の濃度としては、普段はあまり濃くないけど、疲れている時とかちょっとご褒美が欲しい時に、ぐっと濃くなる気がします。
お財布と相談しながら、たまにいつものものをグレードアップ。
これは楽しいかもしれませんね〜〜!

買うかどうか迷った時。
私は物欲の濃度はどれくらいかな?と心に問いかけます。
時には我慢、時には買っちゃう、そうやってうまくバランスをとっていけたらいいなと思います。
あと、私は目的もなくショッピングモールを歩くのは辞めにしました。
欲しいものセンサーが常に敏感に反応し、あっという間に、私の中の物欲濃度計が壊れてしまう気がしたからです。
あれもこれも欲しい気がしてしまうけど、落ち着いて深呼吸、それ本当に必要?と立ち止まることが、大切なのだと思います。

安ければいいというわけではないし、逆に、高いから良いもの、という保証がされているわけではありません。
買い物は、ある意味賭けみたいな一面があると思っています。
買って、その後どれくらい使い込むかなんて、後にならないとわからないことも多いです。
それでも、自分の選択を正解にして、物欲とうまく付き合っていけたら、と思います。
私は今これといって欲しいものはないのですが、行きたい旅行先はたくさんあるので、旅行貯金なんか始めちゃおうかな、と企んでいます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました^_^

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?