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繋ぎ言葉としての”ちなみに”

IC協会 理事長の岩松祥典です。

最近、人と話をしたり、打ち合わせをしたり
TVを見ていたりすると感じることとして
やけに ”ちなみに” を使う人が多いなぁと感じています。

”ちなみに(=因みに)” とは
いまの話に補足して・・・、関連して・・・という繋ぎ言葉で
相手にプラスアルファの情報として使う言葉。

気になるのは、質問するときの繋ぎ言葉で使われたとき
一度だけならまだしも、多用されると違和感を覚えます
「ちなみに、そもそもこの議論は、なぜ始まったのですか?」
「ちなみに、そのお店って、どこにあるんですか?」
「ちなみに、ほかの方法は無いのでしょうか?」など。

色々と調べてみると、本来はあまり質問形式で
使うような繋ぎ言葉ではないようです

→ そうなの??はじめて知りました!恥ずかしい。
こちらが話をしている際、補足として情報提供するときに
”ちなみに”を使って話すのだそうです。
たしかに、例文を探しても、質問調のものはほぼ出てこない・・・。

たしかに、柔らかく聞いているように感じるので
思わず使いがちではありますが、前述した会話例も
「ちなみに」を使うのではなく
「ちょっとお聞きしたいのですが」とかの前置きだったり
何の繋ぎ言葉も無く質問したりするほうが、しっくり来ます。

ましてや、会議の最初に
「おつかれさまです。ちなみに、今日は自宅からですか?」
と言われると、どの話題と関連しての会話??と感じてしまう。

使いやすい!印象が良いのでは?と勘違いして
思わず多用してしまう言葉。気をつけたいものです。

同様に、”なるほど” というリアクションもそうですね
若いころに、上司同席で社外の方と打ち合わせしたあと
「”なるほど” という言葉は失礼にあたるよ」
と指摘されたことがありました。
同意しているのか、共感しているのかがわからず
ともすると受け流すような言葉にとられるのだと

そして、次に社外の方とお会いした時
「なるほどですねー!」とリアクションしたら
打ち合わせが終わったとき
「”ですね” をつけたからと言って、失礼には変わらない」
と上司に苦笑されてしまいました(笑)
そんな指摘をしてくれた上司に、本当に感謝です!

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

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