株主総会前哨戦終了、総会ラッシュの6月に向けて引き続き動向を注目!

 3月の株主総会での株主提案に注目していましたが、オーナー持分比率が約4割と高いGMOインターネットにおいて、買収防衛策廃止の株主提案に45%もの賛成票が集まったというのは、驚くべき結果と言えるでしょう。買収防衛策自体が、コーポレートガバナンスコードで厳しく必要性・合理性の説明を求められている項目であることも影響していると思いますが、機関投資家も合理性のある株主提案であれば、賛成票を投じるのが当たり前になりつつあることを示唆しているように思えます。

本記事ではあまり触れられていませんが、片倉工業への株主提案の1つは現社長の解任でした。さすがに、このような過激な提案は、まだまだ日本では受け容れられないことも、今回の結果では示されたように見えます。6月の総会に向けて、提案するアクティビスト側、守る企業側、知恵を絞り合って自己の主張への賛同を求める場面が、まだまだ見られそうです。企業と株主のあるべき関係、距離感を模索する動きには、引き続き注目していきたいと思います。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28990730U8A400C1DTA000/

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