救いがたいロマンチスト

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自己紹介

はじめまして。 自分の中にあるものを全て送り出してあげたいと思って、noteをはじめます。 20代、個人事業主。 退学して、気がついたら某レコード喫茶店のフリーター、それから成り行きみたいに、宿命をたどっていくみたいにするすると今の仕事に就いた。天職とはこのことだと思う。 螢は本名ではないけれど、両親が今の本当の名前と迷っていた名前。わたしはこの名前を愛してる。もうひとつの自分。 わたしは日常ではないところを彷徨って、ここにいます。そんな経験を文章にして残したいです。

    • 日記、左耳のピアス

      左耳だけピアスをあけた。 25歳という節目に、自分への一種の誓い、あるいは呪いみたいに。 いままであけたことなかったし、今後もあけるつもりなかったんだけど、左だけピアスがあいている好きなひとがいるから、真似してあけた。そんなの、大告白すぎる。 むかし母に、もしあけるなら病院であけなさいと言われたのを守って、わたしは病院へあけにいった。片耳だけあけるねと言ったらめちゃくちゃ怒られたけど。 カウンセリングで「身体に傷をつけるということです」と言われて、グッときた。 今まで

      • paper shoot

        • 2024 冬、函館

          仕事が落ち着いて、お休みをもらった。 ひとりでおばあちゃんの住む函館へ行った。2018年以来。 paper shootっていう台湾のトイカメラを持って行ったから、その写真を載せるね。 おばあちゃんの家は、神聖な場所。すみずみまで清潔な空気。なにかの力でいつも守られている。神様に見守られている気持ちになる。わたしはクリスチャンではないけれど、なにかを感じずにはいられない。こころ休まる場所。でも、こんなこと言ってはいけないけれど、すこし息苦しくなってしまう。 だからお散歩に出掛

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        自己紹介

          ブルーベリーマフィン

          村上春樹の『街とその不確かな壁』を読んだ。毎晩、毎晩。読むつもりなかったのに 自分が主人公だと思いたくて、何度も影があるかを確認した。いつもそこにある。その度にやるせない気持ちになった。 それがものすごく悲しいわけじゃないけど。 わたしは、そのいわゆる特別な資格を持った人間だと思いたかった。というか思わないとやり過ごせないような苦しいことが、毎日たくさんわたしの街には降りそそぐ。夜眠るとイエローサブマリンの男の子が夢に出てくる。朝起きてもひどくぼんやりしてしまう。 本を

          ブルーベリーマフィン

          2018 秋、函館

          休学してしばらく函館の祖母の家で暮らした時のこと。 ・食べたもの かぼちゃのポタージュ、塩サバのトマト煮、春巻き、白菜の味噌汁、さつまいものバター煮。しゃぶしゃぶ。チャイニーズチキンバーガー、五島軒のカレー、たらこ、牧場ソフト。 ・したこと ご近所さんに煮物をもらいに行く。牧場へいく。散歩。お肉屋さんでお肉を買う。パン屋さんでパンを買う。遊覧船に乗る。日曜は教会へいってお祈りをする。トラコメ遊び。

          2018 秋、函館

          むかし話、突然学校へ行かなくなった朝。 それまでわたしは、それなりに順調に大学へ通ってきた。 けれどほんとうは、今思えば、一種のあきらめ、倦怠が絶えず心の中にあったに違いない。 世の中の20歳前後が思い悩む、普通ってなんだろうという気持ちに私も取り憑かれてしまって、毎日考えながら電車にゆられていた。 日ざしの強い5月のある朝、ベッドの上で私は突然、たまらなく孤独な気持ちになった。私は何時間も起き上がらないまま、尾崎豊のことや花言葉のこと、とるにたらない無数のことを考えつづ