見出し画像

悲しみのリーダーシップ

あなたにとって悲しみとは何ですか?

現在、『セキュアベース・リーダーシップ』という本を読み進めている。ビジネス書は最近興味が湧かず読んでいなかったのだが、この本は悲しみについて言及されており関心を覚えた。本著では、安心感を醸成し、チャレンジを後押しするセキュアベース・リーダーになるには、何らかの対象と絆を結ぶことが重要であると述べられている。その対象は、人であってもよいし、ビジョンや信仰でも良いのだが、この絆の形成過程に悲しみというステップが組み込まれている。具体的には、愛着→絆の形成→別離→悲しみ→愛着・・・というループを描くことで、人間的な成長と共に、より大きな絆を結ぶことが出来るという内容である。

突然話は飛ぶが、一時期、米津玄師の『アイネクライネ』をループで聞いていた時期がある。この曲の冒頭の歌詞は、「あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに、当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ。今痛いくらい幸せな想い出がいつか来るお別れを育てて歩く…」である。この歌詞の内容が、上述のループと近しい意味を持つのではとふと思った次第である。

人間は多様ではあるが、本質はそれ程多くはないのだろう。その中で、悲しみとの向き合い方というものは、生きていく上で大切な要素なのではなかろうか。そんなことを考えながら、久しぶりに『アイネクライネ』を聴いて、このnoteを書いている土曜日の夜は、なかなか有意義な時間である。

(写真は道の駅なんごうの男子トイレの掲示より)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?