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4秒で生まれ変わる方法

生まれ変わりたいと思うときってどんなときだろう。
ずっとモヤモヤしてる時。決断したい時。勇気が欲しい時。変わりたいと思った時。

その時、あなたは何をしますか?

「飛びたい」

決めたのは突然だった。

心にずっとモヤモヤを抱えていて、スッキリしたと思っても別の日にはまた蘇ってくる。根本の解決にはならないことも分かっているけど、このモヤモヤが続くサイクルをぶった斬るほどの威力をもっていることも、間違いではないと思う。

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目的とするのはバンジージャンプ

茨城県に日本一の高さ100mから飛び降りるスポットがある。高さ100mは、ビルだと20階ほどの高さになるそうだ。落下時間は4秒。
4秒で、生まれ変われる。

過去にも一度体験したことがある。2019年の10月、富士で体験した。高さは50m。今もはっきりと思い出せる体験だった。トレーナーさん達が慣れた手つきでしっかりと装具を身につけてくれて、台の先端に立つ。「足先を少し出して」と言われて、(落ちるじゃん!)と内心ツッコんだ。落ちに来てるのに。この記事のキャプチャにも使ったこの写真はその瞬間のものだ。

足が竦んだ。(50mって、こんなに高いのか)自分の目の前に地面はなく、下には大きな川が流れ、それを囲うように緑が広がるだけ。身を投げることに恐怖しかなく、心臓がバクバクする。(やばい、引き返したい、こわい)私の葛藤をよそにカウントダウンが始まる。「54321!」このカウントダウン、文字では伝わらないがめちゃくちゃ早かった。絶対2秒くらいで言ってた。覚悟は、するしかなかった。

(飛ぶしかない…)

足に力が入らない。倒れるようにして、私は宙に身を放った。

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バンジージャンプは、「飛ぶ」というだけの体験だけど、その中にかなりの感情が入り混じるものだ。

予定に入れてから自分の順番まではワクワクする。なのにいざ台に立つと恐怖が覆い尽くす。飛ばなきゃと引き返したいが葛藤する。だけどその時にはすでに飛ぶしか選択肢がなくなっているのだ。

飛んでいる最中も地面を求めても当然なくて、落下時間は僅かなのに体感ではものすごく長く感じる。引き上げられながら、生きてることに心から安堵する。

終わってみると、世界が変わったような気持ちになっている。世界は何も変わっていない、もっと言えば自分自身だって変わっていないのかもしれない。だけど恐怖に打ち勝った達成感と誇らしさが、なんだか無敵の気分にさせてくれるのだ。

繰り返す感情の中で、断ち切るきっかけにと思い出したバンジージャンプ。

この夏もう一度、挑戦します!

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