一石二「鳥」クイズ　その5 味覚・嗅覚編

回答していくだけで野鳥に詳しくなれる＆野鳥への愛が深まる、「一石二鳥」のクイズです。今回は野鳥の味覚と嗅覚について。問題の後に解答と解説を記載しています。
初めて一石二「鳥」クイズに挑戦いただく方へ

【問題編】
Q1　鳥の味蕾（味を感じられる器官）は、主にどこにある？

↑コサギ（michel kwanによるPixabayからの画像）

①舌
②くちばし
③のど

Q2　鳥は人間よりも味蕾は少ないですが、味をどの程度感じられるでしょうか。

※人間は五味（甘い・辛い・しょっぱい・酸っぱい・うまみ）を感じられる

①甘い・辛い・しょっぱい・酸っぱいの四味を感じられる
②自分にとっておいしいかまずいかだけは分かる
③鳥には味はほとんど分からない

Q3　すべての鳥には嗅覚がありますが、特に嗅覚が優れているアホウドリは、海上で約何㎞先の匂いを追跡できる？

↑アホウドリ（PublicDomainImagesによるPixabayからの画像 ）

①5㎞
②10㎞
③20㎞

Q4　ホシムクドリという鳥は、嗅覚でほかの鳥の属性を判断できるそうです。どの程度まで分かる？

↑ホシムクドリ。北アメリカやヨーロッパに生息する
（PexelsによるPixabayからの画像 ）

①年齢と性別
②年齢と性別、子どもを作れるかどうか
③年齢と性別、子どもを作れるかどうか、身内かよそ者か

Q5　ホシムクドリは、よい香りのする植物やたばこの吸い殻のような刺激臭のあるものを巣の中に入れます。なぜだと考えられている？

①香りで子育て中のストレスや産後うつを軽減するため
②巣をよい香りで満たすと、オスが子育てに協力的になるため
③巣を害虫から守るのに役立つため

【解答編】

Q1　鳥の味蕾（味を感じられる器官）は、主にどこにある？
①舌
②くちばし
③のど

解答　②くちばし
解説　人間の味蕾は主に舌にありますが、鳥の場合はくちばし、特に上あご下あご（あご、という表現が適切か分かりませんが…）にあります。そして、くちばしの先端辺りにも味蕾があるおかげで、食糧をくわえた瞬間にすばやく判断できるというわけです。

Q2　鳥は人間よりも味蕾は少ないですが、味をどの程度感じられるでしょうか。※人間は五味（甘い・辛い・しょっぱい・酸っぱい・うまみ）を感じられる
①甘い・辛い・しょっぱい・酸っぱいを感じられる
②自分にとっておいしいかまずいかだけは分かる
③鳥には味は分からない

解答　①甘い・辛い・しょっぱい・酸っぱいを感じられる
解説　鳥にはくちばしに味蕾があり、味蕾の数としては人間よりも少ないです。にもかかわらず、人間が感じられる五味のうち4つも分かるんですね。
インコやニワトリなど、種類によって味蕾の数は大きく異なるようですが（参考はこちら）、いずれにしても鳥の味覚は発達しているといえそうです。

Q3　すべての鳥には嗅覚がありますが、特に嗅覚が優れているアホウドリは、海上で約何㎞先の匂いを追跡できる？
①5㎞
②10㎞
③20㎞

解答　③20㎞
解説　20㎞がどのくらいなのか、陸上の直線距離ではありますが調べてみた（参考サイト）ところ、
・東京駅ー船橋駅
・新宿駅ー国分寺駅
・品川駅ー横浜駅
が相当します。例えば、東京駅で食べているラーメンの香りを、船橋駅でキャッチできると考えたら、とてつもなくすごい。

Q4　ホシムクドリという鳥は、嗅覚でほかの鳥の属性を判断できるそうです。どの程度まで分かる？
①年齢と性別
②年齢と性別、子どもを作れるかどうか
③年齢と性別、子どもを作れるかどうか、身内かよそ者か

解答　③年齢と性別、子どもを作れるかどうか、身内かよそ者か
解説　匂いだけで年齢、性別、体の成熟具合（子どもを作れるか）、身内なのかよそ者かまで分かってしまうとは。「野鳥は嗅覚がない」とよく誤解されるそうですが、人間よりもはるかに嗅覚が優れていることが分かります。

Q5　ホシムクドリは、よい香りのする植物やたばこの吸い殻のような刺激臭のあるものを巣の中に入れます。なぜだと考えられている？
①香りで子育て中のストレスや産後うつを軽減するため
②巣をよい香りで満たすと、オスが子育てに協力的になるため
③巣を害虫から守るのに役立つため

解答　③巣を害虫から守るのに役立つため
解説　巣は子育てのためのスペース。排泄物などがたまると不衛生になってしまいますが、自然の中にあるもので工夫して、我が子を守っているんですね。
また鳥は嗅覚に関して、下記のようなことも分かっているそうです。
・天敵である哺乳類の匂いを判別し、避けることができる
・食糧を探している鳥は、昆虫がぶつかったことで発せられた植物の香りやメスのガのフェロモンにで引き寄せられることもあるそうです。

何問正解できましたか？お読みいただきありがとうございました。

【クイズ作成に参考にした書籍】

WHAT IT'S LIKE TO BE A BIRD

この本のレビューはこちらで紹介しています。

【過去の一石二鳥クイズ】