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働くの大好きマンが専業主婦を始めたら辛くなった話

どうも、こんにちは、こんばんわ、140です。

以前この記事を書いてから2週間ほどご無沙汰でした。
始めたのに更新しなくなる奴〜と疑われてもしょうがない程の勢いの無さ、恐ろしい子。

そんなわけで今回はこのタイトルに決めました。

「働くの大好きマンが主婦を始めたら辛くなった話」

ただサブタイをつけるのであれば「専業主婦が辛くなったあなたへ」になります。

さて主婦になった経緯は前書いたエントリーで簡単に触れてます。


端的に言うと「結婚にあたり夫が働く西日本へ行く必要があったので、退職して着いて行った。」ですね。

この一文だけでも見る人によっては、多分色々な疑問があると思います。

答えきれるか分からないけれど、その様々な疑問に答えつつ、私みたいなのもいるんだなぁ、くらいの温度感でこのnoteを読み進めて貰えたら嬉しいです。

なんで、140が仕事を辞めてついて行ったの?

この問いには4つの答えがあります。

1つ目は、「結婚のタイミング。

夫は博士課程を出ている同い年。
新卒2年目のタイミングでようやく転勤が落ち着いて結婚となったので、夫側には辞めるという選択肢がなかったこと。

2つ目は「圧倒的な収入差があったこと。

6年務めているのに新卒1年目の夫に年収が勝てない事実と、夫の務める会社の年収のモデルケース・福利厚生・待遇を考えても夫側に寄せるのが1番合理的だと思ったからです。

3つ目は「とっくに身体が限界だったこと。

仕事大好きワーカホリックと言っても過言ではないのですが、
そのくせ元々体も強くないので、不規則な生活に身体はもう限界を迎えていました。
気力だけで仕事が出来ていたうちはまだ良くて、病気にかかりまくり、検査に引っかかりはじめてようやく自分の身体のSOSに気づきました。

4つ目は「家にいて欲しい、つまり専業主婦を希望されたこと

これは夫から希望されたこと。働きすぎだから身体を休ませる意図もあったのですが、「働かなくていいよ、家事は最低限はしてくれると有難いけど、別にしなくてもいいし、とりあえず家にいて欲しい」と菩薩かな?と思うことを言われたこともきっかけの一つ。
またパートであっても働くと全力となってしまうので、とりあえず身体が万全になるまで就業禁止に・・・。

専業主婦になりたかったの?

答えは.....正直難しい。
体がボロボロの当初は、専業主婦もきっといいよなぁ、なんて思っていました。というか、専業主婦でもきっと今と変わらず楽しく生きていける、と考えていた節があります。
もともと家事は大好きで(上手いとは言ってない)、それだけを毎日できるなんて良いなぁと。

でも仕事も大好きだったから「なりたい!」という勢いではありませんでした。

キャリアを失うことになにか思うところはあった?

未練は正直大ありでした。役職を打診されていたタイミングでもあったので、なんでこのタイミングなんだろう、とほんとに恨めしかったし、もっともっとその会社でやりたいこともあったしと、退職の相談をするたびに辛かった・・・。

でも無理やり自分を黙らせて退職を決めたのが本当の所でした。
ぜーんぜん納得なんてしていませんでした。

専業主婦へジョブチェンしてみた

前職の最終出社日の翌日に引っ越しという、今考えたら末恐ろしい行動力で引っ越しを済ませ、いざ新居へ。
(引越し業者が来る一時間前に詰め終わって死にそうになっていたなぁ・・)

最初の2ヶ月は、引っ越しの荷物の片付けや新居の家具の選定や家具をDIYで作ったりと普通の専業主婦とは一味違った忙しさでした。
加えて、新環境のストレスか、水が合わないのか体調が悪すぎて家から出ようものなら5分で具合が悪くなって逃げ帰ってくる始末。
本当に地元に帰ろうかと考えたほどに・・w

さて3ヶ月目、一日のサイクル、一週間のサイクルが決まりだしてくるころ。
私の一日はこんな感じでした。

専業主婦140の一日

【午前】
 夫を玄関までお見送り
 洗濯/掃除 開始
 お昼ごはん休憩 
【午後】
 スーパーにお買い得品買い出し
 2-3時間 暇 : 勉強したりサーバー構築してみたり
 3時間かけて夜ご飯/お弁当食材の準備
 寝る前に軽く水回り掃除

ほぼ毎日この生活をしていたことで
・部屋が常にきれいで掃除するところがなくなる
・ルーティンを最適化しすぎて飽きる
・買い出しについても最適化しすぎて買い出し頻度が減る

・暇な時間が激増する

お子さんでもいれば話は違うのでしょうが、二人暮らし。
激増した暇な時間を勉強に当てたり、新しいことに挑戦したりといろいろやってみたものの先立つものが必要だったりも、そういう気分じゃない日だってある。そもそも全部やったとしても時間が余っていた。
特に転勤についてきた地で知り合いもいないからなおさら。

ゲームやれば?っていう人もあると思います。有給消化してるときはやってたのですが、退職してからは人が働いてるのにゲームは・・の意識が強くてあまりやらずじまい。
こうして時間は余る..余る....あまる。

「お給料のない専業主婦」を痛感してしまう

そんな生活をしていたその時、あれがきたのです。
それは「住民税の納付」。

稼げてなくても前年の所得に対して発生する住民税は支払わなくてはなりません。わかっていたけど、最後にもらったお給料が半分吹き飛ぶほどの額。
合わせて生命保険(年払い)の時期とも被っておりました。
ほそぼそと暮らしていたのに、突然ハリケーンに襲われた気持ち。
出ていくお金はあれど入ってくるお金はないのでなおさらの現実感。

夫からお小遣いを少しもらっていましたが、人の稼いだお金を自分のためだけに使うことが性格上できず、
もれなく封筒に入れて自分の貯金を切り崩して暮らしていたので余計。

そこではっきり気づいてしまったんですよね。
「自分は消費しかできない。自分の貯金が尽きたら自分の自由になるお金はなくなる。そうしたら本当に何もできなくなる。」

もちろんそんなこと頭ではわかっていて、ただ現実として立ちはだかったときいたく実感したのでした。

自販機でジュースを買うのも、電車代もちょっとカフェでお茶もついでにお菓子買おうとかも全部贅沢に見えてしまい
「消費する」ことに対して激しくネガティブになりました。

「息をするだけでお金がかかる存在=わたし」思考に

3ヶ月目、専業主婦が本当につらいと感じはじめる

上のお金の話も絡んでくるのですが、
「家事をやるモチベーション」がこのタイミングで著しく下がっていたのが原因です。

そこまできっちり家事をやらなくても良い派の夫、自分の担当はしっかりこなしたい140、どうこなそうとも評価・反応のない生活に、家事というか自分の意義を見いだせなくなっていました。
だって「息をするだけでお金のかかる存在」だと思っていたから。

社会人のときの意識と主婦の相性が悪すぎる

社会人のときの意識というのは、
「成果に対する報酬が当たり前だと思っていた点」です。

①家事をどんだけクオリティ高くこなそうとも評価されない
②家事をどんだけクオリティ高くこなそうともお金にならない
この部分が「休まなければいけない自分」と「主婦だけどこの考えから逃れられない自分」とでぶつかり合ってすごく苦しかった。

加えて、「自分の持ってる暇な時間、働けたのならば・・・」という悪魔の囁きまで聞こえてくる始末。

しんどすぎて偉大なる主婦にインタビューしにいった

そう、その先輩とは実母。
年子の兄二人と私を専業主婦で育てた母。
長年専業主婦をしている人はどういう気持でいるのか、まず聞いてみようと思ったのです。
あと、ただ単にメンタルが全力で限界だったので実家に逃げ帰ったというのもあります。

私「お金を稼げないってすごくしんどいのですが、母上はどうですか。」
母「旦那さんが元気に会社に向かえるようにしてる(家事とか家を守ること)のはあなたなの。あなたはその分働いていて二人でそのお給料をもらっているって考えてもいいんじゃないかしら。」

私「働きたいなぁ」
母「自由にしたらいいと思うけど、働ける体にするのが優先じゃない?」
私「」

私「専業主婦の心得みたいなのがあればいいのに」
母「心得も何も、運命共同体の旦那さんと人生の役割分担をしているだけ。家を守るのがあなた。お金を稼ぐのが旦那さん。それがあなた達家族の中でのそれぞれの仕事。専業主婦だからえらくないとか働いてるからえらいとかないわよ。ただお金はないとやっぱり大変だし必要だけど、だからと言って主婦を卑下することはないと思うわ。お互いに感謝は必要だけど、そこに上下はないと思うのよ。」

ここまで読んだ方は・・いや最初から気づいてる人もいるかも知れませんが、
私は、「お金を稼げない = 生きる価値がない」という発想が自分の中に住みついていることに気づきました。

生きる意味というか意義の大きな割合の一つをお金と紐づけていたんですね、気づいた時なんとなく心がすっとしました。
やはり先人は偉大ですね。
よく考えたらそんな考え方した人が突然専業主婦になったらそりゃツライに決まっています。
あと頭でっかちよくない。

「専業主婦」に向いていないヒト

そう、このインタビューのあと
「あ、私子供のいないうちは専業主婦向いてないや、働いてないと窒息して死ぬタイプだわ、ビバ ワーキング!!!!!」と悟ったのでした。

専業主婦というジョブにも才能や素質が必要だとひしひしと理解しました。

そしてまさか自分が専業主婦にジョブチェンして3ヶ月で無理!!!!!ってなるとは思っていなかった・・・。

専業主婦に向いてないというと一般的には
・家事が苦手
・料理が得意じゃない
・金銭感覚が合わない
とかいろいろあると思うんです。私もそう思ってました。
今回の経験を通して
「(稼ぐ体力・能力があるのに)人のお金で生活するのが苦手な人」も追加してほしいと切に思いました。もちろんこれは専業主夫にだって言えること。

そんな人はむしろ働きに出たほうが絶対良い。
就業形態は何でもいいと思うのです。パートでもバイトでもメルカリでなんか自作アクセサリー売ってみたりとかでも。
とにかく自分の不満なことを解決するために乗り出したほうがメンタルは安定するから、相談をして良い方に持っていってほしい。

そして、140は。

私は、フルタイムで働くことを選択しました。
家事は専業主婦のときより明らかに頻度は落ちましたが、自分が納得できるレベルには保てる自信があったからこそ。
多分そこの担保ができないならパートを選んでいたかな、と思います。
あとは、夫との約束である「家にいてほしい」を極力叶えられる職場を探したい気持ちもありました。

結局私が前職のような働き方をしてしまったら元も子もないのはわかっていたので、
「家庭と自分を両立して最高のパフォーマンスを発揮できる」ところを探して入社したのが、「株式会社マツリカ」( https://mazrica.com/ )でした。

西日本からのフルリモートという形でQAエンジニアをしています。
前職もチャット文化だったこともあって対面でのやり取りのないフルリモートでも私は違和感なくスッと仕事に入れて、自分のやりたいこと、やれることを今精一杯やっています。

フルリモートということもあり通勤時間にあたる部分に家事を入れられるので、家庭との両立もちゃんとできています。
夫の帰宅時間に合わせてできたてのご飯が出せるのも素敵。

あのとき最高の選択を勝ち取れてよかった。


最近リクルートサイトを刷新してめちゃくちゃ素敵になったので、
ぜひ見ていってほしい気持ち・・・。
https://recruit.mazrica.com/

入社エントリーなるものってそういえば書いてないので、
また今度書こうと思います。

稀有かもしれないけれど、こんな人もいるんだなぁ・・・と
思っていただければこれ幸い。
専業主婦になるのにも素質と才能が必要だというお話。
そしてなれなかった人のお話でした。

140(いちしお)

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