コミュニティ選択についてあれこれ (アスリート/H.Y)

コミュニティ選択=生き方

人生の限られた時間を、どこで、誰と、どのように過ごすか。それこそが生き方で、所属するコミュニティの選択はそこに大きく関与している。

親や家庭環境は選べない。幼少期の習い事や通う学校も、主体的に選択肢を広げることは難しい。

だが、年齢を重ねるごとにコミュニティ選択の自由度は高まる。
できる限りコミュニティに所属しないという選択を下す人、無意識に既存のコミュニティに依存する人、それらもまた一つの生き方と言える。


選択肢と選択基準


少し話が逸れるが、何かを選択する際には”選択の盲点”を常に頭に入れておく必要がある。
選択の盲点とは、一言で言えば”無知”。
人は経験したことか知っていることの範囲でしか選択肢を広げられない。仮に最善の選択肢が実在しても、それが視野の及ばぬところにあったのなら、本人にとってその選択肢は存在しないに等しい。

何かを選択する際の基準となる自己認識(人生観やビジョン)についても、無知を自覚しておくことは大切だ。「自分のことは自分がよく分かっている」というのは大嘘で、人は思っているよりも、自分という人間を理解できていない。

優れた手札を揃えるにも、最適なカードを選ぶにも、無知を自覚して意識的に他者や異物に触れることが大切になる。
そこで得た知識や経験、能力によって、視野と選択肢が広がる。
同時に、より多くの”他”に触れることで、より明確に”自”を認識できる。


終わりに

終身雇用を前提にした社会構造の元、職業選択が人生の幸福度に大きく寄与していた時代は終わり、いまやファーストジョブが人生に与える影響は僅かでしかない。

同時に、近年の社会では、コミュニティ選択の自由度と重要度は加速度的に高まっていて、その傾向は一層強まっていくだろう。

選択の盲点を念頭に、能動的にコミュニティを選択していくことが、人生の豊かさに繋がる。かつての職業選択の様に、コミュニティ選択が幸福を推し測る一つの尺度となる日もそう遠くはないのかもしれない。









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