日記#2

3/3(土)夜中
『BLUE GIANT』のバーナムが死んでしまった
トラックに轢かれたらしい

それがとてもとても悲しかった
バーナムの瞼は閉じていてぐっすり眠っているようで、それがフィクションの世界だからであるのはわかっているけど、その描写のおかげで「呆気なさ」とか「絶望感」が薄れていた

もしとても現実的に描かれていたら、悲しくて悲しくて空虚な世界に取り残されていた


犬の気まぐれな優しさはとても心に染みる、バーナムって登場当初は、大のサックスケースにオシッコをかけるようなお茶目な犬で、大と3日間一緒に暮らして健気な優しい犬ってわかったのに、次登場したらもう死んでいた。

この話は、愛犬が亡くなった飼い主さんに、大が初めて素直な心で作曲できるっていう節目のエピソードだった。

物語の展開上、バーナムの死っていう残酷なイベントがあって、それが犬っていう無力で健気な生き物だから(本当は強くて賢いのにごめんなさい)悲しさよりも悔しさと虚しさが勝って、ペットっていうのは少なくとも哺乳類は、その体温やもふもふ感が強みで、それが「死」っていうイベントだと一気に失われてしまう。

悲しくて悲しくて悲しくて、泣きたいのに泣けなかった、そんな真夜中だった

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