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今、惚れ込んでいる工法

木造3階建アパートが流行っています。
木3共(共同住宅の略)などと呼ばれています。

私も20年くらい前から木3共を16棟、設計しました。
そのメリットもデメリットもよく知っています。

東京都内で魅力的なお値段の土地が売りに出ている時、それは防火地域であることがあります。
また、そのような土地は容積率も高いです。

防火地域で容積率300%の敷地があったとき、
割高な「耐火木造」で3階建を建てても、容積率を全然使いきれません。

ローコストな4階建・軽量鉄骨造の耐火建築物
そんなものはないのだろうかとずっと探していました。

やっと見付けたのが、日本製鉄の開発した
NSスーパーフレーム工法
軽量鉄骨造なみの薄さの板を組み合わせ、
自動車を作るかの様な考え方で、モノコック構造の建物を作る方法です。

住宅メーカーの手法に似ています。
工場生産されたパネルを用いて高精度の構造体を作るところまでは同じです。
違うのは、設計事務所が設計を行い、「住宅メーカーでない建築会社」が建築できるところ。
工場での省力化をしつつ、収益効率の高い建物を提供できます。

付加価値として、壁パネルの外側には工場で断熱材が貼られてきます。
外断熱構造となることから断熱性能が非常に高く、
断熱材の厚みを数十ミリアップするだけで、最新の省エネ法への適応も自由自在。

今、自動車だけでなく、すべての業界で脱酸素が加速しています。
2025年から、戸建て住宅や共同住宅の省エネ化も義務化され、
その基準は年々厳しいものとなります。私達はそれに対応しなくてはなりません。

「これだ!!!」ということで、パートナーとなる建設会社の社長と一緒にNSハイパーツ社を訪問し、契約を締結。
2021年4月より、この工法の普及に励んでおります。現在、3棟目、4棟目を建築中です。


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