IchiroMukai

アパートやマンションの設計をしている一級建築士です。 noteでは普段の仕事の話を発信…

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アパートやマンションの設計をしている一級建築士です。 noteでは普段の仕事の話を発信します。

最近の記事

(ZEH)省エネマンションは窓が少ない?

(トップ画像は「普通に窓のある」相之川プロジェクトの完成予想図です) 2025年から住宅でも建築確認審査において「省エネ性能適合」が審査されることになり、省エネ性能の低いマンションを建てることが出来なくなります。 NSSF工法は外断熱ですので非常に断熱性が高いです。 各部屋の必要なところに、必要な数だけ、きちんと窓を設けても 十分な省エネ性能を達成することができます。 現在建築中の「相之川プロジェクト」では、それを証明するために、 日本における鉄骨造共同住宅において最高

    • サブリースの危険は出口まで

      趣向を変えまして、一般の皆様に注意喚起の様な投稿をさせて頂きます。 先日、私のお客様が、売りに出ている中古の「ホニャララハウスのアパート」を検討されました。 調べてみると、ホニャララハウスがサブリース契約をしており、売主様(大家様)は、売却もホニャララハウスに任せていました。 「この物件を購入したいのですが」 と聞くと、「うちのサブリース契約を維持して頂くことが条件となります。」とのこと。この建物を購入したら、管理費月額約10%の条件とサブリース契約を、ホニャララハウスが

      • 薄板軽量形鋼造

        これに惚れ込んでしまっているので、 しばらくこの話題が続きます。しばし、お付き合いください。 でも本当に面白い構造です。よく出来ています。 鉄骨造の一種として指定されていますが、 「薄板軽量形鋼造」という日本では最新の構造形式となります。 登記の上では「軽量鉄骨造」と表示されますが、構造的には全くの別物です。 重さが木造より軽い。 基礎部分は一般的な木造よりも大きくなるので少し重くなりますが、 各階の重さは木造と同じか、もっと軽くなります。 トヨタなどにも鉄材を供給して

        • 今、惚れ込んでいる工法

          木造3階建アパートが流行っています。 木3共(共同住宅の略)などと呼ばれています。 私も20年くらい前から木3共を16棟、設計しました。 そのメリットもデメリットもよく知っています。 東京都内で魅力的なお値段の土地が売りに出ている時、それは防火地域であることがあります。 また、そのような土地は容積率も高いです。 防火地域で容積率300%の敷地があったとき、 割高な「耐火木造」で3階建を建てても、容積率を全然使いきれません。 ローコストな4階建・軽量鉄骨造の耐火建築物

        (ZEH)省エネマンションは窓が少ない?

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          建物室内写真(私の設計作品)とバルコニーからの風景をいくつかアップします。

          建物室内写真(私の設計作品)とバルコニーからの風景をいくつかアップします。

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          土地価格高騰。建築費も高騰。

          物価高ですね。 その上、土地のプチバブル。 ガソリン代や食料が上がったのと同じく、アパートやマンションを取得するための費用も上がってしまいました。 1、2年前までは土地を買ってアパートを建てた方の収益が利回り8%を目指せる状態でした。今は6%程度がせいぜい。うまく訳ありの土地を見つけて安く購入、木造で建築すれば7%が達成できる感じです。 無理やり部屋を詰め込んで、単身者向けの物件を建築すれば、もっと利回りの良い計画はできます。でも、市場ではみんなが1Kタイプの間取りを供給

          土地価格高騰。建築費も高騰。

          はじめまして

          他にもSNSをやっておりますが、こちらでは純粋に建築士として、 仕事をしていて気付いたこと、皆さんが知っておくと得をするようなお話を書きたいと思います。 賃貸アパート・マンションの設計をしています。自社所有もしています。

          はじめまして