今から15年前・・

今から15年前、僕はまだ青帯だった。それも特別な成績を残す青帯でも何でもなく、スパイダーガードのパスガードも分からないような、どこにでもいる青帯だった。15年前の僕に今の僕が想像出来たかというともちろん想像出来るわけもないんだけど、一応当時から夢はあった。

それは

・黒帯になること
・自分の道場を持つこと
・自分の教則DVDを作ること
・格闘技雑誌に取り上げられるようになること

こんな感じかな。その当時に思い描いた夢の中で上から実現出来る可能性が高いと思っていた順に書いている。

黒帯はまあ大きな怪我さえなくコンスタントに練習を続けていれば普通に取れると思ってたし、道場も成功するかどうかはともかく、出すだけだったら貯金さえあればなんとかなるだろうと思っていた。なのでこの2つは2011年までに実現しようという現実的な目標としてやってきた。教則DVDや格闘技雑誌に載るというのは当時は本当に夢のまた夢だった。

逆に想像すらしていなかったこととしては

・黒帯で世界で戦っていくこと
・全日本王者に何度もなること

世界選手権に関しては「いやいや、無理無理。俺なんか出れるわけないじゃん」て感じだった。世界のトップが集う場に僕がいるなんてことは当時想像すらつかなかった。全日本王者になること自体も全く想像出来なかった、というか僕が青帯の頃は黒帯自体少なく黒帯同士でトーナメントが組まれること事態が少なかったため、黒帯になった後は

1 世界選手権等の国際大会に出る
2 引退して道場経営する

というパターンの人が多かったように思う。当時の僕は、当然2のパターンで行くものだと思っていた。幸い2010年には黒帯も取得してたし、翌年には道場も開く予定だった。

これは今までにも度々ブログやFBで何書いているけど、その年に初めて黒帯で全日本王者になったこと、そしてその年の世界選手権で自分の同期や先輩がほとんど1~2回戦で負けて自分のことのように悔しかったこと、この思いが世界への挑戦を決意させ、その結果道場経営は4年遅れた。

当初の目標から4年遅れてしまったが、それは僕の45年の人生の中で一番濃密な4年間だった。今振り返っても幸せな4年間だったなと心の底から思える。

国内で凌ぎを削り、世界を目指すことで様々な素晴らしい挫折や経験を積むことが出来た。僕自身が世界を目指したことで、この先僕のアカデミーから世界を目指す人間が出てきた時に様々なアドバイスをしてあげることも出来ると思う。

2010年黒帯取得、2014年教則DVD発売、2013年格闘技雑誌に載る、そして5年前の今日、シュラプネルをオープンした。

15年前に思い描いていた夢は10年かけて全て実現させた。今後の夢はなんだろう?今はそこまで明確にこれというものはないけど、新たな夢が出来たら、またそれを10年位かけて実現させていきたい。

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