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「文章の読みやすさ」で、読了時の疲労感は軽減できる

 最近上司に言われ、私は文章の書き方を見直しました。見直した後、同僚の社内文章を読むと、幾つか気づきがありました。成長があったので、考え方の変化を書きます。

 以前の私は、正直に言うと「社内文章には、必要なことが、網羅されていれば、ひとまず問題無い。」と思っている節がありました。必要最低限で酷い文章かと言えば、そうではないです。
 社内では、「あなたの資料わかりやすい。」と言われることが多い人でした。ただ、なぜ分かりやすいのかは説明できませんでした。

 上司が変わり、「文章が分かり辛い」と徹底的に直されました。指摘された点は、構成と、文章そのものでした。構成は、全体から細部への流れで、理解できました。問題は、文章そのものです。上司が、AよりBの表現の方が分かりやすいと言い、私はその通りに直すだけで、ピンと来ません。そのBすらも、次の修正では、全体の流れからするとCの方が分かりやすいと変わるわけです。「分かりやすい」という正解の無い、終わりのない修正に思えました。

 私は、なんとか自分の文章を書き上げた後、他人のレビューをするようになりました。そこでようやく「え、これは酷い・・・あの上司なら、白紙からやり直しだな・・・」と気付けました。私は、多少でも文章の書き方を学び、成長できたようです。

 気付いた点は、読みやすい文章は、構成が分かりやすく、次に何が書かれているのか分かる。だから、読者は、不安なく読み進められる。

 一方で、私が読みにくいと感じる文章を3つ挙げると。

  1. 次に何が書かれるのかハラハラする文章構成

    1. また、なお、で、付け足し付け足し書かれている

    2. 全体感がわからないまま、詳細が語られる。と思ったら、全体に戻る

  2. そもそも文章が1回で頭に入ってこない。

    1. 例えば、「***し、++++すると、----になり、となることもある。」といったandで繋がった文章が3行以上に渡って書かれている。

  3. 新しい言葉を使ったのに、説明してもらえない。

    1. モヤモヤしたまま、説明されるのを待つと疲れる。

 読了時の疲労感が、読みやすさで全く違います。

最後に

 社内文章を読みやすく書くことは、地味です。だって、読み辛くてもひとまず伝わるから。売上向上にも直接的には、繋がりません。だって、お客様に届ける最終成果物じゃ無いから。それでも、言葉にこだわって書くことで、生産性向上に貢献できる。そう思えるようになりました。

 同僚だけではなく、例えば3年後の自分が、再び今の文章を読んだ時に、「読めたものじゃないな」と思わないためにも。



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