FPS音響環境をAPEXを機に見直す #1
APEXで定位感が得られない原因を整理します。バトルロワイアル系のFPSでは、いつどこで敵に遭遇するのか予想し辛いため、足音の方向と距離を音で知るための音響環境が重要になってきます。
10年前にF.E.A.R. Combatや、数年前にOverwatchをプレイしていた時に使っていた7.1chヘッドホンを廃棄してしまい、APEXでうまく環境を作れていません。
プロプレイヤーの環境を見ていると、USB接続の外部アンプ兼デコーダに接続してヘッドセットまたはイヤホンに接続したり、デコーダ付きのヘッドセットを使うことが多いようです。10年前の内臓型サウンドボードが当たり前?の時とはだいぶ変わりました。内蔵型は伝送スピードに優れたPCI Expressを使える一方で、PC内部のノイズの影響を受けやすい。
10年前の内臓サウンドボードと7.1chヘッドホンの組合せ
内臓サウンドボード(Sound Blaster X-Fi Titanium)と7.1chワイヤレスヘッドホンの組合せでプレイしてきましたが、ヘッドホンのイヤーパッドがボロボロになり廃棄しました。
APEXをプレイするため、代わりに仕事用で使っているソニーのワイヤレスヘッドホン(WX-1000XM4)をアナログ接続して使用しましたが定位感がなくこもって聞こえてしまう。
内臓サウンドボードの各種処理をOFFにして素を知る
現状、サウンドボードの様々な加工が付いているので一旦オフにします。すると、こもった感じが改善され定位感がでるように。10年前の様々な音響処理は無い方が良いのかもしれません。
X-Fi CMSS-3D:OFF(立体音響)
X-Fi Crystalizer:OFF(高音成分補完)
EAX エフェクト:OFF(エコー、リバーブかけるようなもの)
イコライザ:フラット(周波数成分ごとにゲインをコントロールする)
低解像度の音が平面的に聴こえていたのが、だいぶフラットで高解像度になり聴きやすくなりました。音の大小で距離感も分かるのですが、立体的に聴こえるとはいいがたい状況です。以前の7.1chヘッドホンはしっかりと敵の位置や距離感が分かっていただけに満足できません。(なぜ捨てたし…)
※互換性のある交換用パッドが2,000円で手に入ったことを後から知る…
サラウンドが物足りないので仮想的にサラウンド音声データに変換するソフトを試すが定位感不足
音はクリアに聴こえるようになったので、次は定位感を出したい。APEXのオーディオソースの設定は特になく、ゲーム内音声データは一つ(THXほか、不明)。それをPCで処理(デコード)し、ヘッドホンに出力する。
このデコード工程の中で仮想的にサラウンド音声データに変換するソフトウェア技術がいくつかありました。人間が2つの耳だけで前後左右、高さ方向の音を認識している仕組みを応用して仮想的に後方や上方の音を再現する技術のことです。
結局左右のスピーカーから仮想的な音を出しているため、PC側で音声データを生成すればヘッドホン側で対応する必要は無いのではないか?と思ったわけです。バーチャルサラウンドのソフトウェア設定のみで済めば何も買わなくて済みますしね。
CreativeのDTS Connectを使い、DTSを有効化してみました。結果、特に背後の音が横にいるように聴こえてしまい、敵が近くにいることは分かるがどこにいるのか分かりませんでした。
原因の切り分けも兼ねて7.1ch対応の最新ヘッドホンを購入
7.1ch対応表記のあるヘッドホンかつAPEXで定評のあるもののなかから、G PRO X (有線)を購入してみました。ゲーミングヘッドセットと呼ばれるもので、海外のAPEXのプロゲーマー使用実績があります。DTXは付属のサウンドカードを通した場合のみ有効になるとのことで内臓サウンドカードとの組合せ時に若干不安でしたが、他の周辺機器が全てlogicoolなので…揃えました。
悩んだ候補は1万円前半のモノで次の2つ。5千円前後だとパッドの材質が安く交換できず、邪魔で断線しそうなマイクを取り外せないので予算を上げました。かといって2万円台を買うには視聴した上でちゃんと買いたい。まずは1万円前半で選びました。
Razerとlogicoolは地方の家電量販店でも取り扱いがある2大メーカーのようで、PCデポとケーズデンキの両方で取り扱いがありました。アストロゲーミングはケーズデンキとヤマダ電機にありました。
GSP600が足音が良く聴こえるチューニングだが着け心地がイマイチとのことで、着け心地がよければ気になっていましたが近隣店舗に取り扱いなく。無難なlogicoolにしました。logicoolはアストロを買収したためか、アストロで採用のスポンジ状のパッドが取替用として添付してくるのも決め手でした。
Razer BlackShark V2 に関し、APEXの開発者が「敵を追跡しやすく複雑な銃撃戦もより簡単に対応できるようになる」とコメントしているのは試してみたくなりますね。
5時間ほど主にゲーマー界隈の方々のレビューを調べて、4択まで有線ヘッドホンを絞ったので置いておきます。無線は要素が増えて原因切り分けに向かないので簡単のため有線に絞りました。
まとめ
APEXで定位感のあるサウンドにするのはなぜこんなに難しいんだ。。。今回は最小構成で試したところ、ヘッドセットがどうやら問題なのではないか?までたどり着けました。
次回はlogicoolのヘッドセットを使い、様々な設定を試したのでその結果を書いていきます。
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