花物語~ 敷島公園バラ園
花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・
禅
画像提供:「花ねこ日記」
バラさんたちのお話
2008/10/23(木) 午後 8:16
バラ園にはたくさんのバラさんが
いろんな国からきているの
バラさんは自然のままで美しいのに
人はもっと美しいもの
これまでにないものをつくりだそうとしてるの
バラさんはどう思っているのでしょうね
みんなは仲がいいのかしら
どんな話をしてるのでしょうね
お花さんたちの話が聞けるといいわね
耳を澄ましてみましょうね
「ちょっとすましてないかあのバラさんは
名前も変だし」
「そうだわね
ぜん・・・って言うのかしら
話しを聞いてみましょうか」
「ぜんさんていうの
あなたはどこから来たの」
「私の国は日本です
この国で生まれたのですよ」
「名前が変わっているけど意味を教えて」
「実は私も自分の名前の意味を
ずっと考えていたの」
「そうなのそんなにむずかしい名前なの」
「いいえむずかしく考えるから
むずかしくなるのだと思うわ」
「むずかしく考えるから分からない
だから簡単に考えようと思ったの」
「それで何か分かったの」
「禅って座禅して悟りを開くことなのだろうけど
その境地が日本らしいと名前につけられたのだと思うの」
「悟りか・・・やっぱりむずかしいわ」
「悟りという言葉がむずかしいだけよ
要はどんな自分になりたいか
どんな生き方をしたいか・・・それが分かればいいのよ
毎日が楽しい・・・それも悟りよ」
「すましていると思っていたけど
そんなこと考えてたんだ」
「私を見る人が私を美しい花だって思ってくれたら
私はとてもうれしいの
そのときその人の心もきっと美しくなっているはずだから」
まぐまぐ!「花を歌うかな」'08/10/20 No.1242
藤川一郎
京都市北区紫竹北大門町37 葵荘17号
075-493-4676
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