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遂に移転オープン

移転オープン後は不慣れなオペレーションの中、多くのお客さんが来店してくれた。慌ただしい日々が連日続き、スタッフは体力的にも精神的にも疲れ果てていた。

そんなある日、いつも元気なアルバイトの女の子が忙し過ぎて僕に本気で怒ってきた。「大将、いい加減にして下さいよ。忙しすぎですって。」それに同調するように、もう一人のアルバイトの女の子がそうだそうだと声を荒げた。その時僕は、スタッフが怒るほど忙しくなったお店をつくれたことが嬉しく、そしてそれは僕一人の力ではなく、お店で働いてくれるスタッフがいるからこの状況にあるのだと感謝の気持ちに満ち溢れた。

店名である「一力」は、これまで関わってくれたすべての人の「力」のおかげで、「一つ」の店をつくり上げることができたという意味を込めている。常に周りの人の感謝を忘れない店でありたいという思いだ。

この時のアルバイトの子に対する気持ちも同じで、スタッフの力のおかげで、またひとつ店をつくることができ、改めて多くの人の力を頂いているなと感じた。何かをやる時はみんなの力のおかげだと感謝した。

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頭ではなく体が勝手に動く動線づくり

新店舗は僕が修行していた店とたまたま同じ広さであったため、焼き場キッチンを修行先と同じレイアウトで作業動線をデザインしてもらった。頭ではなく体が勝手に動く動線をつくりたかったからだ。オープン直後の店内は必ず混乱する。その状況下で指揮官であるオーナーがオドオドし、的確な指示が出せないでいると店が回るはずがない。だから、僕は指揮官がしっかりとした指示を出せるレイアウト作りを意識し、スタッフからの問いかけに的確な答えを出すことで混乱を最小限に抑えられる環境を整えた。

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1.7倍。

この数字は、銀行マンが予測した移転前(22席)から移転後(44席)の売り上げ増減率。この予測は嬉しい裏切りで、オープン1カ月後(2017年10月)から現在(2020年5月時点)まで、移転前の2倍の売り上げを推移している。

席数が倍になったことで、より多くのお客さんを受け入れる環境を整えたが、平日は1.5回転、週末は2回転し、さらに当日の予約や飛び込みなどで来店してくれるお客さんをほぼ毎日のように断っており、気が付けばお客さんが店から溢れてしまう移転前の状況になっていた。

この状況をつくることができたのは、新規のお客さんを取り入れるのではなく、2回目以降の来店のお客さんを大事にするという思いが大きかったからだと思う。

人が人を呼んで繁盛につながったのだと、お客様には大変感謝している。

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