マガジンのカバー画像

日々のおぼえ書き

54
日記です。その日に見たり聞いたり、読んだり考えたりした(実用にはまったく役立たない)ことを書いています。
運営しているクリエイター

記事一覧

グロービス経営大学院の学位授与式で感じた「心地よさ」の正体

今日はグロービス経営大学院のMBA学位授与式だった。 出席するのは今回が2回目。去年は初めてだったから、いろんなところにめまぐるしく目を向けていたけど、今年は何がどうなるかが分かっている。 ので、何となく前回感じた「心地よさ」みたいな感覚がどこから生まれてくるのかに注意を向ける。すると、そこには微妙に「懐かしさ」のような気分も含まれているように思えてきた。 なるほど。大学院の修士のころを思い出していたのか。 9年間の会社勤めの後に通った大学は、国籍も年齢も仕事のバック

「スター・ウォーズ 新たなる希望」を観て、あのころの未来のテクノロジーとフォースについて考えた

ローソンユナイテッドシネマのGW特別上映で観ることができなかった(チケットが早々と完売になっていた)ので、スターウォーズの第1作(エピソード4)「新たなる希望」をアマゾンプライムのレンタルで観た。 大昔と同じように、冒頭のテーマが響きはじめた途端に胸が高鳴るし、ライトセイバーがブォンと光れば「お〜っ!」という気になる。が、思わせぶりな台詞の背景にあるものがぜんぶ分かっているので、その昔に観たときよりも味わいが深い。 ダースベイダーといえば、つねにあのテーマで登場するような

グロービス「マネジメントに役立てるリベラルアーツ」クラスが終了した

今日はグロービスMBA卒業生向けの「マネジメントに役立てるリベラルアーツ」の最終回(通常は全6回のセッションだが、このクラスは全4回の構成なので、アッという間に最終回を迎えた気がする)。 今日のクラスのテーマは、(これまでの3回と趣きを変えて)テクノロジー。そして、最終回となる今回も、例によって悩めるマネジャーのみなさんの日々のモヤモヤを解消することなく(というかむしろ増やす方向で)終了。 クラス後の懇親会では、「MBA取得後に抱えていたモヤモヤを、「こういうモヤモヤがあ

春めく陽射しの中、精神的バンジージャンプの一歩を踏み出した ~ 音声コンテンツ収録@日比谷公園

2024年3月14日は、「こんな日に散歩しないのはどうかしてる」と思うくらいに春の訪れを感じさせる、うららかに晴れた1日だった。 そしてこの日は、ナカミチさんのムチャ振りでアッという間に音声コンテンツをつくることが決まり、ほどなく収録日が決まり、収録にあたっては「日比谷公園あたりを歩きながら、好き勝手なことを言い散らかす感じでいこう!」と決まった日でもある。 まさに狙い通りの晴れ間。 「ほーらね、私は晴れ男ですから」といったら、ココロさんから「私も晴れ女です」との言葉(

アッという間に音声配信コンテンツをつくることが決まった

今日は、(ひそかに「ナカミチさんの千本ノック」と呼んでいる)悪だくみの会議。 去年から今年1月にかけて、グロービス「学び放題」のコンテンツを3本つくった(間もなく1本目が完成する)が、これにつづいて、こんどはグロービス講師2人による音声コンテンツをつくろうではないか、という話。 これまでにつくった3本は、「中級コース」の映像コンテンツとして、ある程度しっかりとしたフォーマットに沿ったものだったが、これからつくるという話になっているのは、「実践知」と呼ばれるカテゴリーのかな

想定外を想定する 〜「看護のためのポジティブ・マネジメント 第2版増補版」を読んで考えたこと

「看護のためのポジティブ・マネジメント 第2版増補版」が8月16日に出版される。 手島恵先生・編著の「看護のためのポジティブ・マネジメント」は、組織やスタッフの「優れた特性、強み、豊かさ」を活かし、成果を生み出す組織づくりのためのポジティブ・マネジメントについて書かれた本。 第1版が出版されたのが2014年。2018年に第2版が出て、今回の「増補版」は、これにCOVID-19禍における取り組みを新たに追加したもの。 私はここで、ポジティブ・マネジメントの理論的な背景や実

ちょっとだけ暑さが和らいだ話

昨日で東京外大の日本文化論の授業が終了。本当は先週に終了する予定だったけど、体調を崩して休講にした回があったから。 で、補講の日程を決めるときに、7/17が休日だと気づいてなかったし、もちろんここまで猛烈に暑くなるとは思ってなかったので、きっと大いに恨まれてるはず。 だから、最後に「このクラス、こうしたらもっと良くなる、っていう点はありますか?」と尋ねたとき、「補講の日程はちゃんといろいろ考えたうえで決めてくれ!」をはじめとする、恨みに満ちたいろんな意見の爆撃を予想してい

モバイルファンをめぐるよしなしごと

MUJIのモバイルファンを買った。 グロービスのあすか会議の後で京都北部を散策するときの暑さ対策だ。 もちろん数年前から愛用するモンベルのサンブロックアンブレラも持っていくけど、さらにモバイルファンがあれば鬼に金棒(って言い回しを耳にすることもなくなった)だと思ったから。 このモバイルファン、以前に無印良品の店舗で試したら、見た目で想像した以上の風がきて驚いた。 風量設定は4段階。 「弱」と「中」は、「まあこんなもんか」くらいの風だけど、「強」にすると、思いのほか強

モノからコトへのまちづくりと、危機感・ダイバーシティ・トップのコミットメントの役割

日経の「波佐見焼、若者集う町に成長 ブランド確立で脱下請け」という記事が面白かった。 佐世保出身なので、小さいころから波佐見焼にはなじみがあった。 焼き物といえば有田があって、三川内があっての波佐見(つまり、ものすごく地味な街&焼き物)というイメージがあったから、このところの波佐見焼のブランドイメージの変貌が、「この20年の立川」とか「この20年の渋谷」みたいな驚天動地の変化みたいに思えていた。 ので、そこいらの裏事情が書かれているこの記事を読んで、「なるほど、そうした

京都散歩 (2023年7月2日)

グロービスのあすか会議が開催される京都国際会館は、京都の中心部からだいぶ離れたところ。だからそれほど人も多くないだろうから、あすか会議の後はそこいらを散策したいものだと思っていた。 で、そういえば瑠璃光院ってこのあたりじゃなかったか? と思って調べてみると、会場から瑠璃光院に向かうバスが出ている。そして7月1日から夏の特別拝観がはじまるとのこと。 こりゃもう「行け!」っていうお告げにちがいない。 というわけで瑠璃光院へ。 瑠璃光院までは叡山電鉄 八瀬駅前のバス亭から

佐原散歩 (2023年6月24日)

夏の恒例、佐原での中堅看護師の方向けのリーダーシップ研修を終え、帰りの電車を待つまでの間、小野川沿いを散歩。 これも恒例の楽しみ。 佐原の市街地を流れる小野川は利根川の支流。両側には昔ながらの建物がたくさん残っていて、江戸時代に水運の集散地として栄えたことがよく分かる。 テレビCMでもよく目にする人気の観光地。成田から電車で30分なので、海外からの観光客の人たちがたくさん歩いている。 そして佐原は伊能忠敬の出身地。もちろん「忠敬橋」がある。 そしてこちらは「正上(し

スピード感と揺らがない価値観を両立させるメルカリの「アジャイルな人事」

2022年11月30日開催のグロービス「CMP(コーポレート・メンターシップ・プログラム)年次総会」というイベントで聞いた、メルカリ CHRO 木下達夫氏の話が面白かった。 メルカリの人事システムについては、すでにいろんなところで語られているけど、じっさいに取り組んでいる立場の人から話を聞くと、その勢いや意気込みの部分も感じることができるのがいい。 印象に残ったのは、「アジャイルな人事」、そして「悪い人に合わせて制度をつくることはしない」という言葉だった。 組織全体の「

「ガッタン、ガッタン」と「ヨッコラショ」の境目と、ビジョン・組織文化の役割

ここしばらく、マンションの外に置かれた吸水ポンプの騒音に悩まされていたけど、その原因が分かってみると、それまでとは「騒音」の聞こえ方が違って感じられた。 何が原因なのか? どんなプロセスから違いが生まれたのか? そんなことを考えていたら、チームや組織におけるビジョンや組織文化って、こうした変化を生み出す役割を果たしているんじゃないかと思えてきた。 ポイントは、「象徴的な意味」が生まれるメカニズムとプロセスだ。 「ガッタン、ガッタン」と「ヨッコラショ」の境目ちょっと前か

「できなくなったなら、そこで考えればいいことで、  不確実な未来を考えて「やらない」と決めるものじゃない。」           by 糸井重里「今日のダーリン」221107