ベニエというドーナッツを食べてみたい 映画 シェフ三ツ星フードトラック始めました

この映画を観ると、口にしたことはないが、アメリカのベニエというドーナッツを食べたくなる。
名前の通り、これは料理人の映画です。

自分の人生で唯一のもの「料理」そんな職人肌の主人公だが、オーナーは別にそんなことお構いなしで、レストランの運営を自分の方針で主人公に押し付ける。
主人公は、しぶしぶオーナーの意思に従い自由に出来ないが、それでも一生懸命に作った料理をブロガーに叩かれ、店を去ることになってしまいます。
けど、そこから、「自分のしたかったことはなんだったのか」とオンボロな移動販売車に乗って、自分を、人生を、家族を問い直す旅に出ます。

最初は、憧れや期待を持って始めたものも、途中からただただ作業になってしまう人生になった気がします。
勉強しようと思って買って参考書たちも部屋の中で居場所を取る邪魔な存在になっている。
特別、悪いことが起きたわけではないのに、うまくいかない日々が続いていたら、真っ白な砂糖をまぶしたベニエを口いっぱいに頬張って、お互いの口の周りがひどく白くなっている様を涙が出るくらい笑い合いたい。
月並みですが、食事というものは、そのものの美味しさ以上に誰と食べるものか、それがどれだけ幸せなことなのか。
私もこの映画の登場人物たちのように、笑顔で食事をしたい。
いい映画です。これを見終わったら、誰か大事な人を誘って、美味しいご飯を食べに行きたいです。ベニエを食べるだけに寄る街が人生にあって欲しい。


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