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~第106回~「祝子祭の話」
5月5日は「こどもの日」として祝日になりますが、古来の「端午の節句」でもあります。
こどもの日とは国の祝日法「国民の祝日に関する法律」に定められた日です。
祝日法には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とあります。
ですので、子供の性別関係なく、子供の未来を祈る日です。 一方で、祝日法以前から私たちの生活に定着している「端午の節句」は、男の子の節句、菖蒲の節句などとも呼ばれ、男子の健やかな成長を祈願します。
こいのぼりを揚げて、五月人形や兜を飾って、菖蒲湯に入り、ちまきや柏餅を食べる…そのような風物詩を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。 端午の端は「はじめ」という意味で、「端午(たんご)」は5月最初の午(うま)の日のことでした。
そして、午(ご)という文字の音が五に通じることなどから、次第に5月5日が端午の節句として定着しました。
また、この節句で菖蒲を用いるのは中国由来ですが、武家社会の中で「菖蒲(しょうぶ)」の音が、武を重んじる「尚武(しょうぶ)」と同じであるとして、男子の祝日と捉えられるようになりました。
その結果、今日でも端午の節句に武具である兜を飾るようになったわけです。
そのような5月5日ですが、氷川神社でも祭日として「祝子祭」を行います。
当日は国の宝である子供たちの健やかな成長を願い筍(たけのこ)をお供えします。
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〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕
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