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機動警察パトレイバー  the Movie ~30年越しの念願達成!


2019年12月28日。
年2回の某イベントで大盛り上がりのすぐご近所でユナイテッド・シネマ・アクアシティお台場において、1989年公開の映画
「機動警察パトレイバー the Movie」
の上映会と当時の制作主要メンバー様方によるトークイベントに行ってまいりました!

とにかくとにかく、年末に大満足なイベントに行ってきましたので、関係各位にご迷惑かからないように気を付けつつも全力でレポート書いてまいります。!


■きっかけ

いつもは見ていない某番組をつけていたところ、そのCMで急に
「機動警察パトレイバー  the Movie 上映会」
のコマーシャルが!
早速、グーグル検索をして公式ツイッターを発見して、情報チェック!

場所はお台場→近い。
日程は12/28(土)→会社、休み。予定なし!(←うんまあいつものこと)。
料金:3,500円→何とかなる!
内容:30年前、早々軽々映画見にいける懐事情でも年齢でもなく、(お小遣いとお年玉以外収入ない未成年)アニメ雑誌で味わうしかなく、大人になってVHSでやっと見れて。それでもこれ大画面でみたかったなあと思っていた。
+当時の制作メンバーの方々のトークショー。
→一世一代のチャンスともいうべき、行かない理由がない!

その翌日夜、多分残り100枚以下くらいだったチケットを入手!
(※スクリーン1・612席。ちなみに完売)

で、この流れとは別に、たまに読ませていただいてるブログで「立川で上映会をやっていた」という記事を読んで、心の底からくうぅぅぅとなっていたので、本当に本当によっしゃあああ、とガッツポーズものでしたわ。

■会場の様子

ロビーは、ちょっとした体育館くらいには広い。
そんな広々としたロビーが開場時間10分前には、冬休みの子どもたちが目に入らないほど
アニメ映画待ちだというのに、子どもをつれいてない年齢層の高い男性女性で埋め尽くされておりました。

お互いに見ず知らずでありながら「ああ、そちらも」「あなたもね」とゆー、暗黙の了解にみちた集団。
どこをどー見ても、未成年~大学生の姿は見えず(二十代はいたかもですが、小学生は見なかった)。

地味に「おお」だったのが、いかにも「小中学生のお母さん」なきちんとした雰囲気の二人連れがいらしたこと。
私は見に行きたければすぐソロ活動するので慣れていますが、お母さん(らしき)人が、この年末二人で見に来るってすごいわパトレイバーの引きの力。

何か、アニメ映画見に行って、私より下世代の人が少な目なのって随分久しぶりだわ。

それと開場はトークショーの中継準備等もあって20分ほど遅れたのですが、その説明をするにあたりの一言目が
「某イベントの影響で」
から始まって、会場全体から納得の苦笑が当然のごとく漏れた時の一体感がすごかった。
(実際、1日目だったわけだし)。
どんだけ(30年前の)オタクたちを掴んでいるのかと。

■魅力ポイント、心ぐっとつかまれた名場面

全部。丸ごと。
なわけですが、昨日みて改めて印象に残ったところ

〇音!
やけに爆音がクリアで体に響いて、しのぶさんの声が右から聞こえて、後藤隊長の声が全体から聞こえてくるなあと思っていたら、音は全部「いじっていた」そうで。(めちゃめちゃ大変だったそうです)。
立川の時は旧作そのままだったけれど、今回はいじった音源で、しかもスクリーン上映は今回が初!とのこと。

VHSで見た旧作ももちろん素晴らしかったけれども、大画面大音響できく今回の音は本当に体にしみこんできて「うおおおお」となりました。

〇野明の声が若い
中の人が、とゆー失礼な意味ではなく。
記憶にあるより「野明」の声や言動が「若いなあ」としみじみ。これは自分が年重ねたこともあるのでしょうが、何やら微笑ましい気分になりました。

〇レイバーの動き、戦闘シーン
現在のように「CG多用、3D的」というのとは違いますが、何というか、えらい「活き活きとしている」。
そして、レイバーというロボットだけではなく、それを操る乗員、そのすぐ傍に人が立って動いて、レイバー相手に銃ぶっぱなしてという
「ロボットと人、どちらもが、どちらにも引けをとらず添え物にならず、成り立って存在がある」
という。

ロボット主体でも、人だけの話でもなく、「お巡りさんがいて、人の生活があって、パトレイバーがある」という世界観がきっちり成り立っているのが見ごたえあって面白い。


〇出だし
人の声を消した無静音のシーンからの、不吉な夕焼けっぽい空に舞う烏、嘲笑のような笑み、暗転。
そこから一気に、レイバーの戦闘(ストーリー上、この時点ではどっちがどういう事情なのかもわからない)。
見るもの引き付けて離さないとはこのことかと、ジェットコースターに座ったような引っ張りでした。

〇松井さんたちの追跡シーン
地味~に帆場の転居跡をたどり、「レイバーうろつく大都会」から取り残された「都会の廃墟」をたどっていく場面。
活き活きとしたレイバーたちのシーンと真逆な、風景描写が細かく、かつ、ミステリーな一面・問いかけも持つこのシーン、好みです。

〇特車二課、整備班やしのぶさん
榊さんが渋い!ってのは相変わらずですが、方舟出陣まえの準備の時の様子だの、送り出す時のわっちゃわちゃ加減だの、方舟での戦闘シーンだの(乱射具合があぶ刑事並み)、文化祭か体育祭の前夜のようで、それでいて
「お巡りさんとして、覚悟を決めて最善を尽くす」
が、格好良いのです。

〇方舟の落とし穴に気づく&方舟でレイバーに電源が入っていく
しのぶさんが「方舟のメインシステムは?」と、超重要問題にきがついて、周りが「あっ」となり、
すぐさま、方舟内部での風がまいている効果音、HOSの起動音、徐々に点滅していくレイバーたちの電源の光。
ここは本当、ひいぃぃぃとうおおぉぉぉがあわさった、「やられたー!」なシーンです。

〇アルフォンスと零式の一騎打ち
時間としての尺は短いです。レイバーも二体のみです。
が、ここは本当に迫力がある。
物量と時間での迫力ではなく、まさに「対峙」「一騎打ち」というにふさわしい、観客が口をはさめない、息をのませる静かな圧があります。

お世辞にも「格好いい」とは言えない、双方ズタボロ状態での戦いでしたが、あくまで機体としてのスキルでくる零式と、操縦者としての経験値+判断とアルフォンスの能力で格闘する野明との差が明確に打ち出された一騎打ち。
映画を締めるにふさわしいシーンでした。

■トークショー

HEADGEAR本作監督の押井守氏、脚本の伊藤和典氏、当時のバンダイでのプロデューサー鵜之澤伸氏、現在ジェンコ社長の真木太郎氏による「暴走トークショー」
時間は役40分~50分ほど

※※一部ネタ晴らしになるので、「ニ〇生で見る予定」の人は閲覧ご注意※※
※※どこまで話していいのか微妙なので、本当にちょっとだけ※※



初っ端、おっしゃられたのが

「みんな、(年取ったから)記憶があいまい」
「でも、自分の言っていることが正しいと思っている」

そのあと映画やOVA化、テレビ化の経緯やらなにやら、うん、確かに全員の意見が一致していないにもほどがある有様。

「〇〇は映画化のあとでしょ」「いや最中に」やらなにやら。
テレビ化で押井監督が逃げただの、スタジオディーンが逃げ出しただの、本来「原作を自社で製作する」会社に制作させただの(その会社ではクレジットを載せてくれるな言われ黒歴史扱いされているだの)。

なんつーか、OL視点から見ると「大人の事情って、どこの会社も変わらんものやね」という。
クリエイティブ会社=情熱〇陸やプロ〇ェクトXではないのねということが、よーっくわかります。

その他色々、映画版でも超有名なあのシーンやこのシーンが「え?まさかそんなことに!」「いやいやいや、ありえないでしょ」とかツッコミしたいことろがあったりするので、気になる人はニ〇生で。

すんごく「ぶっちゃけて」「カッコつけもなにもなく」「自分のあいまいな記憶が正しいと信じて」「しかし互いに意見が食い違い」「50代以降の、会社を退職したり独立したりフリーになったりしているほど年を重ねたおじさま方」の大変愉快なトークでありました。

ちなみに司会者さんが「コミケがあるのにこちらに来てくださって」とおしゃっておられました。
「コミケ」がまるで一般用語のように受け入れられるこの会場。
どんだけコミケ参加経験者率が高いのかと(でも約600人だし全員参加していてもおかしくないかー)
私は「今は」参加していないけれど経験者ではありますよ

■まとめ

もう1回行きたい。
今度は、OVAもいいよね!(初期版は見ておりませんので)。
満足しかなかったイベント。当時の復刻版パンフレットもゲットしたし♪

2019年最後に、本当に大満足な心満たされた一時でした。
企画していただいた方々、ありがとうございました!
心より感謝申し上げます!



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