そのゲームでは、あの大災害はない
ゲームの世界には、東日本大震災が起こらなかった時空が存在する。
ペルソナ4。あまり知られていないかもしれないが、あの作品は、2011年が舞台だ。
東日本大震災がない世界。
私にとって、東日本大震災は、今でも心の傷のひとつだ。
ふとした瞬間、歩いていると
「あ、この喜びをこの瞬間、
味わえない人がいる」
それだけで心が悲しくなり、ときどき
道の真ん中で立ちつくしてしまう。
ゲームの中では、東日本大震災前と変わらない日常が続いているから。
東日本大震災のあとに、被災した実家に戻る羽目になり。
結局、就職活動もなにもかも
うまくいかず、人生の落伍者として
育ち。
そして。残念なことだが、
私の高校時代は炎上といじめで、とてもじゃないけれど、青春とはほど遠く、信頼できる先輩も誰もいなかった。
そんな私だから、ペルソナ4で得た青春は、もうひとつの青春であり、
みんなは、私にとって大切な仲間だ。
ある意味、青春のやりなおしを
させてもらった。
卒業した水戸一高には制服はなかったし。
わたし、りせちーみたいに
本当、地味な顔立ちのアイドル(?)
だったから、普通の高校生活とは
無縁で。
楽しかったなぁ。
あの頃。
リメイク版のペルソナ4でなく、
PS2だったけど、あの頃のわたしは、
間違いなく、青春していた。
暗いと言われても、私にとっては、
ペルソナ4が青春であり、登場人物が家族で、同級生で、大切な仲間だ。
ちょっとつらい場面もあるけど。
たとえゲーム機に触らなくなっても
ペルソナ4は、ずっと死ぬまで心に残り続けるんだと、そう思う。
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