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「アート思考」のことをスイスで考える/一日一微発見379

コロナの間の3年ほどブランクがあったが、久しぶりに本気でヨーロッパの美術館やギャラリーをまわっていると、俄然調子がでてくるというか、頭がさえてくる。アート思考の巡ってのことだ。

日本では「アート思考」を、対ビジネス的におけるブレークスルー思考のように思うかもしれないが、やっぱり「アート思考」の根本は、アート作品をどうやって生成するかということなのだなと痛感するのである。

今日は昼まえからクンストハレチューリッヒのギャラリーをかわきりに、グレゴール・スタイガーやハウザー&ワース、フランチェスカ・ピアやエバプレゼン・ヒューバー、ピーター・キルヒマン、Mai36などのギャラリーを巡った。

デボラ・ハルマンやチェバララ・セルフなど、はじめて見るアーティストもいて、それはそれで実に刺激的で面白いのだが、ダグ・エイケン(エバ・プレゼンヒューバー)、シンディ・シャーマンやロニ・ホーン(ハウザー&ワース)、シラナ・シャバジ(エバ・プレゼンヒューバー)などを巡り見ていると、それぞれの、彼ら/彼女らが作品をつくる姿勢は全く明確であり、はっきりと「新しい価値」の生成への確信と、形態が生み出されてくる方法が痛快なのだった。

チューリッヒは、先週末から「アートウィーク」が始まっていて、それぞれのギャラリーが、アートバーゼルのタイミングで力を入れたコンテンツを提出してきているせいもある。

その中でもMai36が展示していた故ジョン・バルデッサリの回顧展はとても重要だった。

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