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オノ・ヨーコを目撃しなくてはならない/一日一微発見431

ロンドンのTate Modernで、オノヨーコの包括的な展覧会「MUSIC OF THE MIND」が始まった(9月1日まで)。
もちろん現場にはまだ行けてはいない。
だが、ネットでその詳細(約200点の作品が集められているという)を知るにつれ、そして、この 戦争と分断の状況の真っ只中において開催されることを考えると、目撃しなくてはならないという気持ちがつのる。

彼女はもう 91才だし、この展覧会が生前最後のメッセージとなるかもしれない。

展示作品は1960年代のフルクサスとしてのハプニング/パフォーマンスから始まるようだ。1964年の「MATCH」や「カットピース」なども出品されている。
彼女はコンセプチュアルなアーティストであり、言うまでもなくジョン・レノンを夫としたし、プラスティック•オノバンドで自らもプレイしたし、世界平和のためのアクティヴィストでもあり続けている。

彼女の作品は、『グレープフルーツ』を始め、好きなものが沢山あるが、なかでも僕が好きなのは夫のレノンといっしょに樫の木を育てるために沢山のドングリを世界中の指導者に送ったことだ。

アートは浮世離れしているし、無力だし、役にたたない、子供じみたものだが、だからこそ意味がある。彼女のアートには、いつもあっけにとられる。

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