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junaidaの新作アートブック『 LITTLE LIGHT』呪力の結晶だ/一日一微発見441

junaidaの詩画等集『ともしび』の絵だけをフィーチャーした限定出版の大判のアートブック『 LITTLE LIGHT』を現在、制作している。
6月頃にはお目にかけられるだろう。

その制作過程で、あらためて彼の「絵の力」に圧倒され、考えさせられた。

彼とは知りあってもう15年ぐらいたつ。その間に、彼の絵をめぐる状況は一変した。
だが、僕にとっては、彼の絵は変わらない。

しかし彼の作品は「初期」には、「イラスト」としてあつかわれがちだったし、そして、ある時には「絵本作家」としてあつかわれたし、今後は、はっきりと「画家」の絵、「アート作品」としてあつかわれるようになった。その位置付けは、推移していくだろう。

そのことの意味は何なのか?
彼が売れっ子になり、有名になったから周りの扱い方が変わったなどというのは安直すぎる。

現在、junaidaの美術館での大型展覧会「IMAGINARIUM」が兵庫の伊丹市立美術館で、そして新刊の詩画集『ともしび』の原画展が神戸のフェリシモ・チョコレート・ミュージアムで開催中だ。
そこには本も展示されてはいるが、重要なのは、それ以上に、もとになった原画だ。

新作・詩画集の『ともしび』は「小さな本」である。そして、何より驚かされるのは、原画もまた「小さい」ということだ。
この作品は、すべて鉛筆だけで描かれていて、ちょっと信じられないぐらいに細部や小さな人物・キャラクターが描かれている。
そのことに、まず誰もが驚くに違いない。

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