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「新たな編集」のためのヴィジョン/一日一微発見080

新たな編集について、どんなヴィジョンが打ち出せるのだろうか?

今はかつての紙媒体全盛の時代と全く違う。
本を前提にした教養や文章術なんて、ネット出現以降に、あっという間になし崩し的に、失効してしまった。

もはや長い難解な文章なんて、誰も読まないし、重い本を持ち歩くなんて、復活しないだろう。

でもだからと言って、文章や写真を操る編集力が衰退したわけではなく、逆にブログやインスタみたいに、時代の最も先端の必須ノウハウになってしまっている。

それだけではない。
コミュニティや自分の生き方、ライフスタイルをどのように構成するか。
編集の力はとっても大切なスキルになっているのだ。
ならば「編集する力」をどうやって身につけるか。

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1,026字
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイデア、日々起きていることなどをその都度書いていきます。 ここでの文章はハウトゥにはならないと思いますが、知性や感性を刺激したい人に読んでもらったらいいかなと思います。 僕は、人は、大きな出会いがやってきて変わるというより、微妙なものに気がついてだんだん変わることのほうが「可能性」が高いと思う。「微発見」。 それには、訓練が必要で、この「一日一微発見」も、僕の訓練法のひとつです。

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15…

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