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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい…
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ…
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#アート思考

70才の誕生日会GOTO70返礼品 僕の「編集」を作った音楽のプレイリスト/一日一微発見4…

70歳になった。 ドタバタした「編集人生」だけど、意外なほど自分が元気なことに、やっぱり感…

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再度、ヴェネツィア・ビエンナーレを中沢新一『構造の奥』から考える/一日一微発見463

今年の第60回ヴェネツィア・ビエンナーレは、アドリアーノ・ペドロサのディレクションのもと「…

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たかくらかずき「ハイパー神社」祭のトークショーで考えたこと/一日一微発見462

NFTアートはコロナ下の2021〜22年のバブルをピークに、マーケット的には今や壊滅的な状況にあ…

100〜
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都市をプレイグラウンドにする闘い・SIDE CORE のCONCRETE PLANET 展/一日一微発見461

ワタリウム美術館でSIDE COREの個展が始まった。入り口にSIDE COREが何者かについて簡単な紹介…

100〜
割引あり

「日本現代美術私観」展/高橋龍太郎コレクションの提起すること/一日一微発見460

見終わって、これは「特別」に重要な、クリティカルな展覧会だと思った。 高橋龍太郎さんは19…

100〜
割引あり

コンテンポラリーアートは今、確実に「庭とアート」に向かっている/一日一微発見459

95才の草間彌生や91才のオノヨーコをイメージするとわかりやすいと思うが、コンテンポラリーア…

100〜
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再訪モンテ・ヴェリタ。ハラルド・ゼーマン、魂をキュレーションする/一日一微458

8年ぶりにハラルド・ゼーマンによるキュレーション展示が残る「アートの聖地」モンテ・ヴェリタを再訪した。気分は全く巡礼である。 カーサ・アナタが中心となる館だが、それを「アート作品展示場」と期待した人は、訪れてみるとそこが「秘宝館」であることに面喰うだろう。 ところ狭しと並んでいるのは、人間の営みがうみ出した「奇想」「異物」や「探究の成果物」であるからだ。ヴィジョンを描いた絵であり、ユートピアの設計図であり、裸体で踊るダンサーたちの写真であり、革命や超心理学の本や霊石の庭で

¥200

バーゼル美術館でのアフリカ具象絵画展で感じた大きな転換/一日一微発見457

僕はまだアフリカには足を踏み入れたことはない(オーストラリアもない)。 90年代の初めに、写…

100〜
割引あり

ローザンヌでのシュルレアリスム展の迷宮を、ベンヤミンと旅する/一日一微発見456

ちょうど昼の12時頃に、ジュネーブに着いた。駅前のホテルにチェックイン。 今回の旅最終日は…

100〜
割引あり

全ての生活は旅である/一日一微発見455

閑話休題! 今、リヨン駅のスタバにいてこれを書いている。 きのうの午后にアルルから列車で…

200

抽象画の強度・衰弱・再生をめぐって。アカデミアのデ・クーニング/一日一微発見454

ヴェネツィア・ビエンナーレのタイミングでいくつかの美術館は力を入れた企画を行う。なかでも…

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ピエール・ユイグの新作「Liminal」についてのラフ・スケッチ/一日一微発見453

人間は一日の1/3か1/4の時間は目を閉じて闇の中にいる。しかし、それは決して死んでいるわけで…

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フェルナン・ブローデルが教えるヴェネツィアの魔力/一日一微発見452

旅は相性のいい2人がいいにきまっている。ハードな移動だし、誰であれ疲れる。 だけれど相性の…

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サーペンタイン・ギャラリーでのジュディ・シカゴ展「Revelations」が導く未来/一日一微発見451

今回のアートの旅は、気がつくと、見たいアーティストは、女性作家とクィア、ブラックアートばかりだった。 ロンドンではザネレ・ムホリ、オノ・ヨーコ、インカ・ショニバレ、ジュディ・シカゴだし、そのあともサラ・モリス、アンネ・イムホフがあり、さらにトイイン・オジ・オドゥトラとの遭遇もあり、終着点のアルルでも石内都さんをはじめとする女性写真家たちの展示がある。 これは僕の恣意的なものではない。 そして一過性のものでもない。 ロンドンでの大収穫はジュディ・シカゴの大回顧展(イギリスで最

¥200