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市子
2024年1月24日 17:40
メレに憧れていた。なぜならメレは認めない…たとえばメレが駅のホームで鼻血を垂らしていたとして、それでもメレはこころのねじくれを認めない。悲しまない。その感情は認めたくない。受け入れたくない。彼氏に実は四股されていたと知った夜も、メレはひとりで踊る。もちろん泥酔、床に転がるウイスキーボトルを踏んで転げて、メレは忌々しいそのウイスキーボトルにエンドオブザワールドディライト(ヴォネガットの猫のゆりかご
2023年11月20日 15:34
電車に乗る。歩き疲れているから座りたい。 空いている席——ある。ひとつだけ。でもそこには幽霊が座っているかもしれないと考える。 昔、聞いたことがある。「どこにでも、時々ぽっかりとひとつだけ席が空いていることがあるでしょう? そこにはね、幽霊が座っているんだよ。だから誰も近寄らないの」 とアキちゃんがだれかに言っていた。 今もそんなことを言ったりするのかなあ?と、電車の中でぽっかり空いた