都会で消費は楽しいの?倹約家が札幌に1年住んでみた
かつて札幌で1年ほど働いていました。
ご存じのとおり、都会は消費の聖地です。多様なグルメやファッション、レジャー、イベントなど、楽しいことが無限にあります。
僕は倹約家で、余計なことにはお金を使いません。かつて辺ぴな田舎に住んでいたときは、生活費は月7万円前後。
ただ、そんなザ・無欲男の僕でさえ、かつて1年ほど札幌に住むと、さすがにあるていどの消費欲を抑えられませんでした。
現地に「どんぐり」という有名なパン屋さんがあり、そこのパンが気絶しそうなほど美味すぎて、ドはまりして通ってたことがあります。(笑)
そんな倹約家が都会に1年ほど住み、そこでの消費をとことん楽しんでみた感想は。以下のとおりです。
たしかに消費は楽しいです。
スタバでまったりしているときや、テレビに出た中華料理屋さんで抜群の麻婆豆腐定食を食べたとき。「まじで札幌いてよかった・・!」と一人で感動ものでした。
感動するほどおいしいお店に行ったときの記憶は一生残るし、それは友人や家族との会話のネタにもなります。
みずから現地、時代の最先端の商品・サービスにたいする感覚が鍛えられる点でも、都会の消費は有意義かと。
ただ、消費ばかりだとお金を失い、それに伴う喪失感にも苛まれます。
僕も札幌の中心街で消費欲を抑えられず散財し、「ちょっと使いすぎたかな・・」とテンションが下がった状態で夕方家路に着くこともありました。
自制心をなくしてムダ遣い。なるべく資産を増やしたい倹約家にとって、精神的に辛いものがあります。
また、消費は「受けとる行為」。
商品やサービスを受けとっているだけだと、自分の楽しみを他人からの価値提供に依存することになります。僕の場合、それで心から満たされることはありませんでした。
やっぱり、
じゃないでしょうか。
(あくまで個人的な意見です)
なので都会で消費を楽しむときは、「毎月いくらまで」と限度を決め、それを越えないようにするのが必須かと。お金の使いすぎによる喪失感に苛まれずに済みます。
そしてもう一つ大切なことがあります。それは、消費のほかに生産もしたほうがいいということ。
ここでいう生産というのは自分の活動、より詳しくは「自分が得意なこと・夢中になれる好きなことで、世の中に価値を生み出す活動のこと」です。
つねに何かを受けとっているだけの生活より、自分から人に何かを与えたり、世の中に価値提供したりすることで、より生活に充実感が生まれます。
たとえば以下のとおり。
料理のレシピ動画をYoutubeで配信する
英語独学法を、ポッドキャストで配信
節約術の有益情報を、Xでつぶやく
札幌に住んでいたとき、副業でブログをやっていました。当時働いていた仕事で経験したこと・学んだことを記事にして発信し、人に読んでもらっていました。
そうやって生産し、有益情報を他人にとどける活動には、消費以上の楽しさ・やりがいがありました。
「人は誰かの役にたつことに喜びを見出す生き物」と聞いたことがありますが、それが理由かもしれません。
おしゃれなカフェでコーヒー片手にまったりするのは、先述の「受けとる行為」。いっぽう生産は世の中に「与える行為」。
その与える行為は、他人に価値提供できるという意味で有意義だし、消費以上の喜びをもたらしてくれるんじゃないかなと。
しかも生産活動に打ち込んでいる間は、消費することがありません。必然的に出費が抑えられ、貯蓄が増えます。倹約家には願ってもないことです。
消費も大切にしつつ、でも消費に偏りすぎない。お金を増やすことも意識しつつ、自分から何かを与える活動もすることでより幸福でいられる。
個人的な感想なので聞き流す程度にしていただければと思いますが、これが都会で1年消費を楽しんで出た結論です。