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【心の平穏】都会暮らしを辞めてよかった3つの理由

仕事でうつになったのがきっかけで、札幌の会社を辞めた。いまは同じ北海道の自然豊かな場所で静かに暮らしている。

都会を離れてよかった、とつくづく肌で感じる。
その理由を3つまとめてみた。


都会の生活を辞めてよかった3つの理由

理由①:仕事のストレスが原因の消費が減った

自分自身、かなりの節約家だと自負している。札幌の賃貸で一人暮らししてたときも、生活費は月10万円もいってなかったほどだ。

でも札幌で会社員だったとき、週末によくカフェなどの飲食店に行ったり、行きつけのパン屋さんに通ったりしていた。あの名店「どんぐり」には何度行ったことか、、(笑)

もちろん食べてるときは美味しくて幸せそのもの。でも、いま思えばあれは「仕事で溜まったストレスを発散するための消費」という一面もあったかもしれない。

都会を離れてからは、たった一回の外食に1000円・2000円と使うこともほぼなくなった。浪費が減ったおかげで貯蓄の妨げがなくなったのは、本当に良かったと思う。

理由②:毎日の食事に豊かさを見出せるようになった

札幌のアパートで暮らしていたとき、毎日の食事はとにかく「空腹を満たすためだけのもの」だった。基本は自炊だったけれど、作る料理がワンパターン。

ほぼ毎日、ひたすら玄米&具だくさん味噌汁。あとたまに納豆も。

もちろん栄養もあるだろうし、空腹は物理的に満たせる。でも食事そのものを楽しんでいたかというと微妙なところ。

いっぽう札幌から引っ越してきた今。
畑でとれた野菜を使って、毎回違う料理を作っている。朝はトマトときゅうりのサラダ。パンにチーズをのせてカリッと焼く。夕食は天ぷらやカレーだったり、たまにワインで乾杯したり。

都会暮らしのときとは、あきらかに料理のバリエーションが違う。

いまでは「空腹を満たすための食事」ではなく、食事そのものを楽しめるようになった。目の前にいる人と「このナスビおいしいね」と他愛ない会話をしながら食べる。

そんなごく普通の食事という時間が、こんなに幸せなことだったなんて。

理由③:自分自身の「成功」を定義できるようになった

かつて札幌の会社で猛烈に働いていたとき。
目指してたのは「キャリアを上げること」だった。

競争社会に身を置いていたからだろうか。

仕事で実績を積んで、人事評価を上げ、昇給・昇格すること。職務経歴書に書く内容をもっと魅力的にすること。そうしたことが自分にとっての「成功」だと思い込んでいた。

もちろん働いてるときは楽しいこと、やりがいを感じることもあった。けど同時に、つねに大量の仕事に追われる不安と焦りに支配されていたのも事実。

休日に、まだ終わってない案件のことをふとを思い出して不安になり、月曜の朝は憂鬱になりながら鏡をみてネクタイを締める。そんな毎日に耐えきれず、中途入社1年目でうつになった。

それがきっかけで「これが自分の求めてる生き方なのか?」と問うようになった。

思えば、自分はそれまで「社会が定義する正しさ」に囚われていたのかもしれない。正社員として働き、定量的な実績を出し、出世する。よりよい肩書き。より高い年収・・。

そういうものを獲得することが、自分の幸せに直結すると考えていた。

もともと自分の頭で考えて行動するタイプだと自負していたけど、いざ実際の競争社会のなかで働いてると、いつしか無意識にその環境の価値基準に染まって思考停止している自分がいた。怖いものだ。

会社を辞めたことで「社会的に評価されるキャリア」じゃなくなり、履歴書にいわゆる「空白期間」が生まれた。そのことに不安がないと言えばウソになる。

でもそれ以上に、「自分にとって本当に幸せな生き方」に目を見開くようになったのは本当に大きな変化だと思う。社会が用意した正解や他人の評価に自分の行動・思考を合わせることは、本質的な幸せにつながらないのだ。少なくとも自分にとっては。

個人的には、たとえ30過ぎで年収200万円以下だろうと、べつに問題ないと思っている。

あるていど十分な貯蓄があり、生活に困らないだけの収入があり、心穏やかで暮らせているなら。自分をろくに知らない誰かに「お前年齢のわりに年収低っ!」とかバカにされようと、どうでもいい。

ハイキャリアとか出世競争とか、そういうのはもういい。

緑や花があり、きれいな夕日が見える場所で平穏に暮らせて、質素倹約に生活できて、大金持ちじゃなくても十分な蓄えと好きな仕事があるなら。そして、自分の好きな人たちと好きなときに好きなことをして、ささやかに楽しく過ごせるなら。それが自分にとっての「成功」だ。

他人にどう思われようと、何を言われようと、そういう生き方が自分にとっての揺るぎない「成功」なのだ。都会を離れ、社会の価値基準から距離を置いたことでようやく気付けた。

もちろん都会にもいい部分はあるし、楽しい思い出もたくさんあるけど、以上が「都会の暮らしを辞めてよかった」と心から思う3つの理由です。

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いちきた
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