【はれのひ喫茶店】福丸小糸 感想
もうカード実装されてから1年経ってたらしい。今更感想記事を書くけど1年経っても小糸はかわいいしいいよね。。。
ということで1年前のフェスイベント報酬の小糸ちゃん。この頃フェスのモチベ0だったけどコミュが見たくて一枚だけかろうじて手に入れたやつだったと思う。
ボリュームは他のカードと比べたら少ないけど、シャニPとの緻密な関係性が感じられるし純粋にほっこりするコミュなので好きです。
本題..の前に
前回(3週間前だけど)、【Feb.】樋口円香の考察記事を上げたばかりだったので円香×小糸関係性に敏感になっていたお年頃だったところに、
公式氏がノクチル(+シャニP(?)+はづきさん)のチェインのスクショを公開していた。
雛菜のアイコンはやっぱりかわいいユアクマで、円香は趣味嗜好を開示する気の無いアイコン、透は「透せんぱ〜い、雛菜のことアイコンにして〜」って言われてあっさり雛菜にしたであろうアイコン とそれぞれのアイコンに癖が出てて好きだな〜と思ったところで小糸のアイコンに注目してみると、
……………..
あは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本題に移ろうと思います。
1. 「空色クリームソーダ」
コミュは商店街で1人、喫茶店のディスプレイに飾られてあるクリームソーダを眺める小糸のシーンから始まる。
「緑だけじゃなくて 青とか赤のもあるんだ…..綺麗…..」というセリフに出てくる色には、とある少女達の姿がちらついたがここはあんまり深読みをしないことにした。
ディスプレイを眺めているうちにお腹が鳴ってしまい、それをきっかけにもう行こうと喫茶店を離れる小糸。
あっさりとしたシーンだが、この「お腹が鳴ってしまったから離れる」→「欲が出てしまったから我慢する」という小糸の行為は見方を変えれば「欲が出た時は真っ先に我慢することを選択する」という表現にも見て取れた。
そんな小糸に根付いている「我慢」や「遠慮」をことごとく伐採してきたのがシャニPという男。今回も満を持すこともなく登場。
あまりにも偶然通りがかり、偶然見つけた小糸が喫茶店のディスプレイを気にしていたので話しかけたシャニP。
「それで、見てただけなんですけど…..」という小糸の表情に少し曇ったものを見つけたらそれはもう即座に「…..よし 入ってみるか?」と言う、W.I.N.G.や感謝祭編、G.R.A.D.を経て(多分そこら辺くらいの時空だったはず)小糸を理解しまくった男の発言だった。
しかし、今晩は家で夕食を食べることになっていたためどの道帰らなければいけなかった小糸。
ここのシーンで個人的に好きなのは、シャニPが「俺もどんな店なのか気になってた」「ちょうど腹も減ってきたし…」という小糸の遠慮を少しでも薄れさせる言葉をまくし立てていて、晩ごはんの存在を思い出した小糸が「あ….でも….」と言葉を返そうとしても「ほら、パフェとか甘いものが多いけどグラタンとかサンドイッチもあるみたいだぞ!」と更に説得の言葉を発していたところです。
(「ほら、パフェとか甘いものが多いけどグラタンとかサンドイッチもあるみたいだぞ!」→シャニPが甘いものを好んで食べないという共通認識が小糸との中であったから、シャニPにも入る価値があるということを示して更に小糸の遠慮を薄れさせようとしたのかな)
そんなシャニPも家で晩ごはんを食べなければいけないと言われると流石に今回の説得は無理だと分かり、逆に小糸はシャニPが熱心に誘ってくれたのに行けないことに罪悪感を感じてしまう。
だがその罪悪感を「はは、なんだそんなことか!」という一言であっさり吹き飛ばし、小糸が喫茶店に一定の興味を示していることは確実に感じられたため「小糸が来たければいつだって、何回だって来れるよ」と言ってまたいつか行こうという約束を確実に取り付けてくるシャニP。
「次に来た時の楽しみに取っておこう!」とさらっと明日以降のモチベを上げてくる男、やり手。
そして次来た時にはどれを食べてみたいかの話になり、「青いクリームソーダ」と答える小糸。天塵コミュを見た後だと、このセリフに出てくる色(以下略)
だがシャニPはディスプレイを熱心に眺めていた小糸にはまだ他にも気になるものがあると読み、「それだけでいいのか?」と聞く。
小糸は見透かされたことに若干驚き、「こ、この、まあるいホットケーキも……」と答えた。
逆に小糸もシャニPにどれがいいかと聞くと「こういう店って、ナポリタンとかが美味そうな気がするんだよなぁ」と返され、この時小糸はプレイヤー側にも分かるくらい顕著に関心するリアクションを取った。
大人であるシャニPはこういった喫茶店だとどんなものが美味しいのかをよく知っており、ここはTrueコミュにも繋がる部分だと思っている。
シャニPは更に「他にも美味しそうなのが多いし全部テーブルに並べきれるかな」と言い、「たくさん食べきれませんよ……!」と小糸が返すと「それならやっぱり、何回でも来ないとだな!」と返し、このコミュは終わる。
【ポシェットの中には】のコミュ「運転手さんあのね」でも思ったけど、小糸の甘やかし方が豪快で強引な男…
小糸は色々なことを我慢しがちで遠慮しがち、もしくは強がってしまう面が多々あり、接し方を間違えるとノクチルの他の3人に劣らずディスコミュニケーションを取りやすい人物だと考えている。
この1コミュを通して思ったのは、W.I.N.G.や感謝祭編を通して小糸のなりたい姿を理解し、G.R.A.D.で実際にディスコミュを起こしてしまったことを通して更に小糸へのアプローチを考え直したシャニPは小糸への理解激深人間になっていたし、日々小糸の頑張る姿を見てきたからこそ「甘やかしたい」と思った時は本気になれるのだろうな、と感じた。
Trueコミュ.「遊泳コーヒーフロート」
そんなこんなで別日に喫茶店に来た小糸とシャニP。前回は晩ごはんの制約があったので、今回はレッスン前の昼間に来ていた。
ついに来ることはできたものの、喫茶店のおしゃれな雰囲気に慣れておらず落ち着かない小糸。
やっぱり実際に来ても遠慮の感情がちらついてしまう小糸は「あ、あのプロデューサーさん。いいんですか…?」「わたし、別に何も……お祝いとか、特別な日でもないのに……」と問い、シャニPはそれに「別に何もなくたって小糸が好きなもの、選んで構わないけど」「せっかくだからいつも頑張ってる労い……って言ったらいいのかな」と返す。
シャニPの前者のセリフから、シャニPは遠慮しがちな小糸に我慢せずに好きなように生きて欲しいと思っているが、まだ小糸にその思いを完全に受け止めてもらうのは難しいので後者のセリフで「いつもの労い」という意味を付加させたように感じた。
ただ「我慢せずに好きに生きて欲しい」ということも「日々頑張ってる小糸を甘やかしたい」ということも両方とも本当の願いなのだろう。
その願いが少しだけ通じたのか通じなかったのか、最初はまた遠慮してホットケーキだけを頼もうとした小糸だったがシャニPに「それだけでいいのか?」と間髪入れずに聞かれ、ただ前回とは違い1セリフ分だけ考えて「……セットで 青いクリームソーダを……!」と本命のクリームソーダも頼むことができた。
ここからが小糸の抑圧感情払拭の第一歩…
そしてシャニPもホットケーキを選び、そのセットでコーヒーを頼もうとしたが、少し考えた後にコーヒーフロートに変更した。
それを見た小糸は「大人の人がアイス乗ってる飲み物頼んでるの 初めて見たなって……思って」と言い、今度は自分に向けて「お、大人の人もそうなんだ……」と少し安心したような声で、呟くように言った。
前述した小糸の「強がってしまう面」には「背伸びをする」ということも含まれている。
もしかしたら小糸は大人を「完璧な存在」「自分とは違う存在」という風に捉えているのかもしれず、そんな存在になれていない自分に多少のコンプレックスを抱いている面がこれまで見受けられた。
だからこそ、自分とは正反対の存在だと思っていたシャニPが「せっかくだし」とアイスの乗ったコーヒーフロートを頼んだことはとても意外で、なおかつ「大人は自分とは正反対なものじゃなくてもいいんだ」と思わせてくれるいいきっかけになったように思える。
そしてTrueコミュのラスト、コーヒーフロートを頼んだ自分に「それに今日はいつも頑張ってる労いだからな」というシャニPに
「プロデューサーさんも いつも頑張ってますもんね……!」と満面笑顔で返す小糸。
日々努力をする小糸を認め、いつも小糸のためによりよい選択をし、時には全力で小糸を甘やかしてきたシャニPが、「大人」との境界線を縮めた小糸に頑張りを認めてもらえることは一種の救いのように見て取れるし、この部分がこのコミュで一番重
要な部分なのだろうなと感じた。
「大人」であるシャニPの象徴として、コーヒーが様々なコミュに用いられる。
そんなシャニPがこの喫茶店で注文したものであり、このTrueコミュのタイトルにも入っているコーヒーフロート。
それは「大人と大人じゃないものの境界線を消し去ったもの」、そして「日々小糸を甘やかしてきたシャニPが小糸から甘やかされた結晶」として今回表現されているのかもしれない
余談
このカードのライブ衣装、かわいすぎるんだ
まとめ
このカードというか小糸、というかノクチル全員に対する感想だが、シャニPと1対1で歩むプロデュースコミュとノクチル全体のコミュとで全然別物の感覚がある ということがあった。
その正体として、ノクチルの4人にはそれぞれ誰にも踏み込まれたくない あるいは自分自身でも気づいていない内面があり、
「その内面にそれぞれ誰も踏み込まずにありのままで完成している居場所」がノクチル、
「それぞれ/あるいはノクチルそのものの内面に踏み込んでアイドルとしての可能性を引き出す存在」がシャニPなのだと思った。
多分既に何千人の人がブログか何かに書いていることだと思うけど。
個人的にそのことに初めて気づいたのが雛菜をプロデュースしていた時だから、次は雛菜について書こうかな….
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